第468話一遍上人語録 別願和讃(6)
別願超世の名号は 他力不思議の力にて
口にまかせてとなふれば 声に生死の罪きえぬ
(意訳)
阿弥陀如来の特別の誓願(本願)に成就された名号には、他力不思議の力があるので、そのまま口にまかせて唱えれば、その唱える声ごとに、生死の迷いや罪は消え、救われるのである。
一遍上人は、南無阿弥陀仏と唱えること、それに仏道の全てが集約されていると説く。
この単純かつ、簡単な行で、救われる。
自分の力で救われるのではなく、他力不思議の阿弥陀如来の御力で救われると言う。
純粋にして、キラキラと輝く朝露のような言葉に感じている。
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