第372話石仏の話(1)不動明王
近所の散歩や旅行などをして歩いていると、あちこちに石仏がある。
風雨に打たれ酷暑にさらされ、あるいは雪に埋もれて少しだけ顔を出している場合もある。
中には崩れてしまっているけれど、そんな石仏にも、新しい供物や花がおそなえされている場合がある。
どんな人がどんな思いで、「おそなえ」をしたのだろうか。
いろいろ、見るほうも考えるけれど、ついつい手を合わせてしまう。
さて、そんな見かけた石仏の中に、不動明王があった。
ただし、不動明王のスタイルを取っているけれど、いわゆる憤怒相(怒った顔)ではなかった。
さては、筆者のようなナマケモノには、怒ることもアホラシイと思ったのだろうか。
そんな風に勝手に解釈して、ペットボトルの水を少しかけて、お顔を拭かせていただいた。
「おい、たまには役に立つな」
そんなことを言われたような気がしたけれど、それはその時だけ。
結局、日課にしていた「罪と罰」の読書は、なかなか進まない。
やはり、ナマケモノは、不動明王に、ガチンと叱ってもらわないと、改善が出来ないのだろうか。
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