第299話般若心経 無罣礙故 無有恐怖

罣礙けいご故 無有恐怖


心を束縛して覆ってしまうような執着がないので、心配や不安がない。


罣礙けいご」は心を束縛して覆ってしまうような執着。


生きている限り、心配や不安に悩み続ける。


文句を言われ、また文句を言い返す。

言い返せなければ、悔しさがたまる。


自分を正当化して責任転嫁する愚かさ。

他人を土台にして冒涜する怒り。

なおかつ強欲な貪り。


自己愛が強ければ強いほど加害者になるようだ。

また、そんな人が身近にいれば、被害者になりやすい。


ただ、そんな程度の低い風やつぶてに動ずる必要はない。


柳は、どんな風でも、ありのままに受け入れて、しなやかに受け流す。

ちぎれないように耐えているのではなく、しなやかさ故、ちぎれない。

しっかりと自分を磨き、力をつける。


そうすれば、いつかは風やつぶてが、ひれ伏してくる。

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