第198話信じるということ

冬の寒い夜


弟子

「師匠 風呂が沸きました」

師匠

「それでは入るとしよう」


師匠は、その言葉を信じて風呂にいく。

裸になって、戸を開けて、入るまで、その湯が熱いか、ぬるいか、本当にはわからない。

しかし、「沸きました」という言葉を信じない限り、師匠は寒いところで裸になれない。


その時にならなければわからないことも多い。

しかし、わからないだけでは不安なだけ。

その不安を乗り越える力が「信」。


全てを疑えば身動き一つできない。

そうは言っても 難しいことも多々あるのが現実。


一寸先は闇の中で 「信じる」だけが、ほのかな光になるのだと思う。

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