教外別伝

禅宗では、釈迦の教えを教内の法、以心伝心の教えを教外別伝という。

他の仏教の宗派と異なり、禅宗では根拠となる経典を持たない。

かといって経典を否定するのではない。

経典だけに縛られ肝心な時に役立たない状態を否定するのである。

例えば子供の頃に自転車へ乗ることを覚えるとする。

他人からどんな指導を受けても、なかなか転んでしまう。

指導が間違っているとか、自分の不甲斐なさにガッカリすることもある。

しかし、「乗れて走り出せた瞬間」、全ての指導の意味がわかる。

「あ！わかった！」

教科書は教科書。

実践できて初めてわかることがある。

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