第8話喫茶去(まあ一服)

庵主「以前もこられましたね」


客「はい、以前も来ました」


庵主「では、まあ、一服」



庵主「あなたは、はじめてですね」


客「はい、今日がはじめてです」


庵主「では、まあ、一服」



その様子を見ていた弟子が庵主に質問をした。

弟子「庵主様は、誰にでも同じ応対なのですか?」


庵主「こっちへおいで」


弟子「はい」


庵主「では、まあ、一服」



禅の神髄、茶の神髄と言われる「まあ一服」



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る