負の実験-本音を言わない自分の本音-

楽しくない。

いつからだろうか

心の底から楽しめなくなったのは。

その場では楽しんでいる。

多分。

でもどこかで楽しくなくなっている。

どこか冷めた感情が出てくる。

何が楽しいのかわからない。

私は何をしているのだろう。

そんな感情が出てくる。

仕事している。

遊んでもいる。

疲れたらちゃんと休む。

充実はしているはず。

でも楽しいなんて思えない。

何が楽しいことなんだろう。

私の「楽しい」はどこにあるんだろう。

周りは気にかけてくれる。

遊びに誘ってくれる。

仕事に関して期待もしてもらえてる。

不満なんてある訳ない。

でも楽しくない。

仕事で失敗するから楽しくない。

怒られるから楽しくない。

結果的に思い通りに出来ないから楽しくない。

何もできない自分にイライラするから楽しくない。

楽しくない理由なんてきっと山ほどある。

だから「正」の感情を掻き消すほどに

「負」の感情が勝ってしまっている。

楽しくてもそれが終わった時が怖い。

「負」の感情が大きいから

楽しいことなんて一瞬にしか感じない。

でも「負」を減らしたいからといって

仕事を辞めるわけにはいかない。

人付き合いを辞めるわけにはいかない。

死ぬわけにもいかない。

「負」があるから「正」がある。

楽しいことにつながる。

楽しくないと何処かで思っても

本当は楽しいはずなのだ。

「生きていたい」

と今は思えているのだから

楽しくなくても苦しみながら

醜く今を過ごさなければいけないだろう。