負の実験-本音を言わない自分の本音-

ヤマノベ キョウ

はじめるまえに。

私はここ何年か「負」の感情にまみれている。

何か良かったことがあったとしても

何か楽しかったことがあったとしても

感情が「正」という方向に傾いたとしても

すぐに「負」へと堕ちていく。


私は俗に言う「うつ」である。

だから「負」の感情を持っていてもおかしくはないのだろう。

自分を否定していくのも当たり前なのかもしれない。

常について回るモノなのかもしれない。

しかしこの感情は「苦しい」以外のナニモノでもない。

楽になれるものならすぐにでも楽になりたい。

本音を吐き出せるなら吐き出したい。

それが出来ないから苦しんでいる。


そこでこの「実験」を考えた。

普段言わない本音を吐き出し

只ひたすら「負」の感情のことを書いていく。

言ってしまえば単なる「捌け口」である。

そんなものブログで十分と言われればそれでおしまいだ。

しかし私はその「負」というものに興味があった。

「負」というものを人は自然と遠ざけている。

楽しくもなんともないから当然だろう。

だから「負」のブログも自然とスルーされているとも思う。


なら「小説」なら?


「負」の感情をぶちまけた小説。

特に楽しいわけでもない小説。

「正」へと向かうわけでもない小説。

そんな小説に人は興味を持つのだろうか。

そんなことをふと思った。


しかし私が書いていくものは

創作物ではない、ただの愚痴だろう。

それでも読んでくれる人がいるのか

私はそれをこの「実験」で

確かめていきたいと思う。

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