▼396さん

01



小学校に入学して心の底から疑問に思ったことがある。


それは、クラスメイト、先生、家族、そして自分だ。


クラスの子達が必死に友達を作ろうとしている姿


先生がスカート捲りをしてる男子生徒を叱っている姿


家族が朝の眠い目を擦りながらセカセカと仕事や学校の用意をしながら朝ご飯を頬張る姿


それを客観的に見て何でこんなに皆必死なんだろうと考えている自分


全てに疑問を抱いた。




誰でも1度はこんな疑問を抱いたことがあるのではないだろうか。


ただ自分はそれが日常だったんだ。


疑問だった。


だけど答えは分かっていた。




クラスで一人になりたくないから。


叱らないと何か大きな問題が起きてしまうかもしれないから。


会社は行かなきゃ生活が出来なくなってしまう。

学校は日本の法律。義務で定められているから。


自分もみんなと同じようにしてみた。


友達をつくって、先生に叱られないように、毎朝遅刻しないように。


心の中ではもう1人の自分が無感情で偽りの私を見ていた。


とっても生きずらいと感じた。


そんな時だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る