こいにおちる を、手癖で
こちらを見つめる瞳が堪らなく美しく、こちらを呼ぶ声がどうしようもなく愛しくて。それから逃れる術など持たない僕は、一歩一歩、近付いていく。
腕を広げるそれに会いたくて。その笑みを浮かべる頬に触れたくて。
あのヒトは、僕を見て泣くのかな。
そんなことを思いながら
――故意に、墜ちた。
***
「恋に落ちる」だったものが手癖のせいで故意に落ちてしまったので、タグは無しで呟いていたもの。
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