深夜2時のタルトタタン
綾城弥
【6月の午後】
リズミカルな雨音。
きっとこの壁の向こうで、貴女も同じように背を預けているのだろうなという妙な確信。
こんなにも憂鬱な午後には、いつかの誰かの幸福な便りを呪っている貴女が目に浮かぶから。
コンビニスイーツでお茶でもしましょうか。
お誘いは、僕が午睡から目覚めたら。
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