同窓会

英雄なんだと


テレビででしゃばりながら


本を世界に売って、数々の賞を


ノーベル賞だとか手にして


俺はノーベル賞のメダルを観客席の子供にあげて


記者会見とかして国の代表的な存在になり


なんて輝かしい妄想も


結局


幼少期からとくに中学、で高校、大学、大学院と


俺はそいつらに認めてほしかっただけだった。


無様に思っていた


いじめられて


部活でベンチで声を張り上げて


運動してもカッコ悪いし


なんか顔も微妙だし


ああ


馬鹿だった


つまんねー


結局子供っぽいことしかできず


安易な真面目さを笑う皮肉屋だったが


みんな俺のことを真面目だなんだと


ぺらぺたぺたぺた


嘘を張り付けて生きていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る