第3話 目的の優先度と出発計画

お陰様で一巻がファミ通文庫より発売中です! 

書店などでお見かけした際には、是非ともお手に取って頂ければ嬉しいです!

―――――――――――


 旅用の荷物を鞄に詰め込み始めた両隣の少女を見ながら、俺はふと、今回助けを求めに来た少女の姿を思い出す。


 ……ミストルテインか。武器状態のあの子を鍛えるのは大変だった記憶はある、な。


 それは自分がアームドエッダというゲーム内で活動していた時の記憶だ。

 そして働いていた時の記憶でもある。


 ……俺の記憶は、少しずつではあるが、回復している……様な気はする。 


 アームドエッダのデバッグプレイヤーであったことや、そこでこなしていた業務についても思い出せているし。


 ……もちろん、不確かな事はまだまだあるから楽観視は出来ないけどな。


 ただまあ、今、大事なのは俺の記憶ではなくて、ミストルテインの状態についてだろう。

 故障していると言っていたし、緊急性があるのはそっちだ。


 ……俺の記憶については、今回の旅で、ゆっくりと考えていけばいい事だしな。


 まずはミストルテインの状態確認を優先するために動いていこう。

 そんな事を思いながら、俺は旅先で使いそうな道具を革袋に詰めていくのだった。

 湖の都で何が待っているのか、緊張しつつも、少しだけワクワクしながら。


――――

ちょっと短めですみません。続きはなるべく早く。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る