NEXT第16話 埋めたアイテムランダム変化再び!

「これでいいの?」

「あぁOKだ!」


4人で河川敷に穴を掘ってそこに各々要らないアイテムを入れて埋めた。

そう、これこそゴンザレス太郎の懐かしのコード『埋めたアイテムランダム変化』である。

これはコードを発動しているゴンザレス太郎を中心に一定距離以内でアイテムを埋めるとそれがランダムで色々なアイテムに変化すると言うコードである。

ちなみに膝枕は結局全員5分ずつやってゴンザレス太郎は結局フーカの膝枕で寝てしまった。

それに関しては2人は怒っていたが、二人の膝枕が気持ちよくてかなり眠気に襲われてたから最後になったフーカで寝ちゃった。とゴンザレス太郎の説明に渋々納得した。

正直言うとサラの膝枕は少し硬く、ミリーの枕は柔らかすぎたと言うのはゴンザレス太郎誰にも伝えない。



「どれくらい待てばいいのかな?」


埋めた場所を見ながらミリーが聞いてくる。

この世界を作ったミリーだが設定だけで実装していないアイテムもこのコードを使えば出現する事があると聞かされて驚きつつ期待しているのだ。

実際にラストエリクサーがこれで出現したことからもそれは実証されておりそれを聞いてミリーもワクワクしていた。

それもそうだろう、この世界はミリーだけでなくダマとデウスも一緒に作っているので二人が作成しようとして設定だけ作ったアイテムが存在するかもしれないのだ。


「ん?もういいと思うよ」


ゴンザレス太郎の発言に「待ってました!」っと地面を掘り出すサラとミリー。

一応事前に過去に『クイーンボムのへその緒』が出て大変な事になったと言う説明をしているが神化している2人は死んでも赤砂から生き返れるので全く気にしていない。


「ん?こ・・・これはぁあああああ!!!」


ミリーが穴の中から何かを取り出した。

それは何と『主従懇願奴隷の首輪』であった。

そう、かつてミリーがゴンザレス太郎に神化を解除されて装着させられたアレである。

これが再び彼女の元に戻って来たとはなんたる運命の悪戯!

勿論、爆笑する3人。

でもミリーにとってはゴンザレス太郎との縁を繋いでくれたアイテムであった。


「い、一応記念に取っておくわね」


その言葉に固まる3人・・・

本人的にもゴンザレス太郎の奴隷だったらまたやってもいいかと思っているのだ。


「ま、まぁ気を取り直して・・・私のは何かな~?・・・えっ?」


サラが穴を掘ってそれを手に取った。

一見すると香水にも見えるそれだったがフーカが『スキミング』で鑑定して驚きの声を上げる。


「『オールキュア』?!凄い!全状態異常回復だって!?」

「全状態異常回復・・・ってこれヤバイじゃん?!」


そう、全ての状態異常を回復出来ると言う事は4人の『神化』も解除されてしまうと言う事である。

とりあえず開封しないように厳重に封印してフーカの謎ポケットに収納された。

以前からフーカが何処からかアイテムを取り出す謎ポケットの存在をゴンザレス太郎とサラは話していたがそれを実際に目の当たりにして唖然としていた。


「あれ?どしたの二人共?」

「い、いや・・・」

「なんでもないわよ、それよりフーカは何かな?」


サラの言葉でフーカも穴を掘り出す。

過去に経験をしていた事もありちょっと慎重になっていたりしたが直ぐにそれは出てきた。


「なにこれ?砂時計?」

「フーカのスキミングでも分からないの?」

「うん、何も表示されない・・・こんなの初めて」


小さな砂時計に見えるそれを手に持ちフーカは見詰める。

そして・・・


どごーん!!!!!?


3人が集まって砂時計を見ていた時に爆発が起こる!


「けほっけほっけほっ・・・」


ゴンザレス太郎が穴を掘ったらそこが爆発したのだ。

髪の毛が少しチリチリになったゴンザレス太郎を見て3人は笑い出すがフーカがその足元にあるそれをみて表情を変える。

まるで爆弾が爆発した後の残骸の様になったそれだったが形状が残っておりフーカのスキミングが発動して確認したのだ。


「『カラミティボム』?!タツヤそこから離れ・・・」


フーカが最後まで言う前にゴンザレス太郎がその場に倒れるのであった。


「タツヤ?!どうしたの?!」


サラが慌てて駆け寄ってゴンザレス太郎を抱き起こす。

そしてフーカが説明をする・・・


「カラミティ・・・災厄が詰まった爆弾よ・・・」


ゴンザレス太郎、災厄を一人で受けて意識を失いフーカ達に抱えられ宿に戻るのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る