第14話 佐伯健二受験に失敗する
高校時代と言えば遊びに恋に大忙しの思春期真っ只中と周りを見れば思うが健二はひたすら勉学に打ち込んだ。
部活や帰りに寄り道にも誘われることがあったが全て断り様々な知識を吸収した。
そんな3年間を過ごして健二はいよいよ医大の入試に挑んだ。
結果は惨敗であった。
結果発表の前で数年振りの涙を流したが健二は諦めなかった。
健二19歳の冬、兄健一に深くお礼を述べ兄が用意してくれた御守りを受け取る。
思えば家族が自分のせいで壊れてしまったのも今思えば各々が健二の為に動き出す切っ掛けになったのは健二の想いが本物であったからだろうと誰もが感じていた。
健二は本当に周りに恵まれていると理解し次の入試に全力を注ごうと心に誓った。
その数日後であった。
突然やってきた悲報。
親友の広瀬が倒れたと連絡があったのだ。
何も怪我とかもしておらず突然意識を失ったように倒れてそのまま目を覚まさないと教えられた。
俗に言う植物人間だ。
健二はこの件で進む道を脳医学の道に決めいつの日かこの症状を解明すると心に誓った。
だが、健二は知らなかった。
前回の人生でもこの日のこの時間に広瀬は倒れて意識不明になっていた事実を…
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