目次小説

ゆっくりゆっくりと、時間が経つにつれ距離が縮まっていく。

急ぎながら、しかし決して慌てずに、出来る限りの準備を整える。

昨日、ベッドのネジを締める為に使ったスパナが見つかった。

これで頭を殴り、脳幹を死滅させる。

成功確率は低いが、俺にはそれ位しか生きる手段が残されていなかったのだ。

そしてとうとう、ゾンビが3階まで登ってきた。

ギリギリまで近くに引き寄せる。