独白したとき
0113
冬の苦痛。
俺はもう元の世界には帰れない。
誰でもない誰かとして生きるのだろう。
他人から見たらスーパースターだ。
他人が苦痛を俺の元へと運んでくるから俺はこんなにも苦労する。
疎ましいのは家族も誰もが、呪わしく、俺はただ可愛い彼女と話せればいいが、
これも見られていると思うと悲しい。
独白は記述だ。たった一人で生きていくのも悪くない。邪魔が入る。こんなものが売り物になるのかもしらない。人目に触れぬように。
誰の目にも触れぬように。過去の英雄は現在の英雄でもあり、俺はジョニー・デップを飛びぬけるような世界的スーパースターだが、誰もが俺と会えばとびきりうれしいはずだが、俺はただ一人、部屋の中でこれを打ち込む。
思念伝搬はプライベートの死んだ世界。何もかもを隠したいのは、安全だからだろうか。余裕が生まれれば意識はそちらへ向かう。
誰かに操作され、なんでもないようなふりをしながら、死の恐怖と戦い生きてきた。さんざん馬鹿にされた後、人間に気を使う始末だ。なんてひどい無様な思いをするのだろう。
もう女も、地獄の隅へ住む。家族でさえも国でさえも全てが疎ましい。
静かにそっと生きる自由は、おおよそ人に気を使わずに生きることができるものなのだろう。
あらゆるかっこつけもただの小説であり、自爆であった。自爆だった。小説もツイッターもやめれば、あとには人間どもの記憶が残る。新たな形式は新たな価値観から生まれる。
0114
昼過ぎにメイドカフェ、でKちゃんと話しながら歩いて帰った。風呂で僕は泣いた。なぜだろう。屈辱的にシャワーに打たれた僕はすがすがしかった。
あまりにも辛いのは国のおかげか? 日本のおかげか? まるで遺書みたいだ。これは詩だろう。秘密のつもりの詩。変な比喩にも飽きて、また小説でも書こうかなんて思うのだが。乗り気でもない。
そうそう。今日僕は作曲をした。ずいぶんといい曲が生まれた。なんとも言いがたい主旋律だ。これをなんといったらいいのか僕は知らない。
小説だって音楽だって専門用語なんかあまり知らない。ただ聴いて読んで作るだけだ。親に酒とたばこを吸わせた。みたくないが、作曲のせいか、親が無様に見えたせいか、まぁとにかく俺の気持ちは悪くない。
0117
ソープランドでも行きたい気分だ。あんまり意味がない。僕の小説は知らんが、作曲も意味があまりないのかもしれない。それはつまりおおよそなぜ自分が行動しているのか知ってしまったからだ。こうやって書くと満たされるのはなぜだろう。ここでなら自分の気持ちをさらけ出すことができる。無様な妄想も、風呂でのオナニーもトイレでのうんこも全ては恥ずかしい。のかどうかすらも定かではなく、とにかくまぁ去勢されたみたいに気力がなくなってしまった。疲れているのか、人間の意味のなさを知ってしまった。人間というよりはヒトだ。宇宙の中にぽつんとある地上で繁栄している生物に過ぎない。
ほかにできることは好奇心で宇宙を見に行ったり、周りの物事について考えるくらいだろう。唯一人間らしいものと言えば何かを考え作ることではないだろうか。様々な文化も死んだ時代だ。他に何が残るのか、俺へのストレス操作はいつ終わるのか。両親はいつになったら安心し、俺は何も気にせず生きることができるのだろうか。
今日は割と本心を打ち込んだ。まぁこれも誰かに見られているのだろう。
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編集後記
0118
中々真実って辛いよね。僕もつらいんだ。それにしてもこの先僕はどうなるのか、ね。まぁ生きるさ。
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