あとがき

「パラレルワールドの証明」


注)はじまりのはじまりはわからないという前提でお読みください。


以下、○×町を○×、×○町を×○と書きます。


 まずおさらいを含めて本来はループするはずの諸世界の説明をします。さくらによって隕石が落下し崩壊した世界が×○未来、その世界の一樹たちがペンギンを目的に×○過去に行こうとタイムマシンの不具合でたどり着いたパラレルワールドが○×です。〇×の世界は×○の本来の過去と同じようで様々なことが曖昧に異なっていました。その○×にかずきたちがいます。未来かつパラレルワールドから誤って○×に来た一樹たちは〇×にもペンギンがいることでそこからペンギンを回収することを決めます。×○未来から来た一樹たちは数か月後、×〇未来でタイムスリップした時の後の時刻に戻ります。ここで×○未来でタイムスリップした後の時間に戻ったのは、その時刻以前に戻ると一樹たちの存在のダブりが起きるためです。

 ○×から×○未来に戻った一樹たちは隆幸を中心にしてペンギンを可能かつ適切な範囲で量産します。今度は×○未来から正確に×○過去にたどり着きます。過去のペンギンは自分たちが発生させたのではないかという疑問があったため、それを確かめるためにペンギンが発生した時刻(過去)の少し前に飛びます。そして自分たち以外がペンギンを放たないことを確認し、その疑問が確信に変わります。そして×○(未来と過去)と○×で時空を後ろにズラしながらループしていることに気づきます(後述)。×○過去にタイムスリップした一樹たちはそこで隕石が落下する二年後までにペンギンの偵察を終わらせ、未来に戻ります。そしてその未来で新しい世界を築きます。しかし×○過去では再び隕石が落下します。×○過去に本来いた一樹たちが未来の一樹たちと同じことを経験し、再び○×に誤ってタイムスリップしてしまいます。これが繰り返されますが新しい世界を築くことに変わりはなく、また隕石も防げないため、分かっていてもループします。ここでは×○未来の一樹たちと○×のかずきたち、×○未来の一樹たちと×○過去の一樹たちとの接触は起きません。


 次に×○と○×でループする諸世界から脱した世界の説明です。実は〇×でRe-1と出会い、一緒に暮らすのはたかゆきのはずでした。それが本編のようにたかゆきがマンション住まいだったため、その後戸建てに住んでいるかずきと出会い、一緒に暮らすというバタフライエフェクトが起きます。本来たかゆきは戸建てに住んでいるはずでしたが、どこかで、何かがあり、それが起きませんでした。なので正確にはバタフライエフェクトはもっと前に起きていることになります。ここから〇×は新たな分岐を受け、○×2という世界が発生します。これが本編で書いてきた○×です。本編ではすでに○×は違う未来を歩んでいました。以後分岐したこの世界を○×2とします。その〇×2でかずきとRe-1改めジョージョの関係が生まれ、そしてジョージョとRe-7が誘拐され、強制ワープによって×○過去に飛んでしまいます。そこであかりと出会います。×○過去では本来ジョージョはあかりと出会いません(「その男C、言語学者につき」にてあかりが登場する矛盾がありますが、スルーしてください)。ここで×○も分岐が起きます。以後分岐したこの世界を×○2とします。

 ×○2であかりがジョージョと出会い、世界が変わり始めます。そしてあかりたちは×○未来から来た一樹たちと接触することになります。未来の×○の一樹たちは○×2でかずきたちと接触し、ジョージョのことを聞き、あかりたちがいる×○2でワープしてきたジョージョに気づきます(×◯未来の一樹たちがタイムスリップしたのはジョージョとあかりの出会いによって世界が分岐する前です)。ジョージョをかずきのもとに返すために×○未来の一樹たちは悩んだ末あかりたちと接触。そして隕石のことも伝えます。ジョージョはその後かずきのもとに送り返されます。一方あかりたちは隕石落下を食い止めます。×○未来の一樹たちは自分たちの時代に戻って世界が変わっていないことを確認し、計画通り新しい世界をつくります。しかし実際は×○2で隕石落下の事実を知ったあかりたちによって問題は解決されます。ここで分岐しているようにも見えますが、実際はジョージョがワープしてきた時点が分岐点です。

 各パラレルワールドの関係を整理すると、隕石が落下してから7年経った×○(×○未来)が本来の物語としての始まりです。その逆の位置に存在するのが○×です(後述)。たかゆきが戸建てではなくマンションに住んでいたためにかずきがジョージョと出会った世界が〇×2。その〇×2からジョージョが強制ワープで飛んでしまい、隕石落下を阻止した世界が×○2です。

 文字にならって×○の逆の世界が○×、そこから〇×が分岐した裏の世界が〇×2です。一方、×○から分岐した裏の世界が×○2です。以上、この4つの世界によって命題(逆・裏・対遇)の真偽の関係が成り立ちます。

※ネットなどで「対偶」をご参照ください。


    逆

×○  ↔  ○×

裏 ↕ ↘︎対偶↙︎ ↕ 裏

×○2 ↔ ○×2

    逆


対偶は×○が真(存在する)なら、〇×2は真である。〇×が真なら、×○2は真である、、となりますが、これ以上は僕には難しくてわかりません(笑)。頭いい方お願いします。。


 さて物語は×○の崩壊した世界が始まりとなりますが、物語のペンギンの発端は〇×です。○×で一体誰がどのようにペンギンを地球に登場させたかはわかりません。わからないことによってそれ以上の世界を考えることができないためこの命題の真偽が成立します。?

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