第3回ペンギンお笑いライブ

僕はペンギンです。


Dr.モンクに造られたペンギンです。


昨日はRe-8とRe-34の「第3回ペンギンお笑いライブ」に参加しました。


昨日は大変でした。


僕は前回と同じようにお客さんの誘導を手伝いました。


一度経験していることだったので、二回目はとてもスムーズにできたと思います。


お客さんの誘導はとても楽しかったです。


それにしてもふたりが解散してなくてよかったです。


3回目となる今回のお笑いライブでは"ペンギン"と人間でコントがしたいと彼らが言っていたので僕があかりさんを紹介してそれが実現しました。


あかりさんもまんざらではない様子でした。喜んでもらえてよかったです。



「S」


時は2014年上半期

女は恋愛塾の講師(ちょっとSっ気があるメガネ)

"ペンギン"はその恋愛塾の生徒の(一度も女性と付き合ったことがない非リア充のメガネ)

"ペンギン"のメガネは下がっている

"ペンギン"は観客の中にいる


ナレーション「時は2014年上半期 某所恋愛塾にて」

女「みんな(観客)いるわね。今日は壁ドンを教えたいと思うわ」

辺りが騒がしくなる

"ペンギン"「か、壁ドン・・・」

女「みんな壁ドンは一度は聞いたことあるわよね?」

"ペンギン"「壁ドン(唾を飲み込む)・・・」

女「今時リア充で壁ドンをしない子なんていないわ。だから今日はその基本を教えるわ。これができれば必ず彼女はできる」

"ペンギン"「壁ドン・・・」

女「(ビシッと指さす)あなた来なさい」

"ペンギン"「!?」

女「(改めてビシッと指さす)あなたよ」

"ペンギン"「は、はい」

女「ここに女性がいると仮定して壁ドンをしてみて」

"ペンギン"「(戸惑う)壁ドン・・・」

女「いいの、あなたが考える壁ドンをして」

メガネをかけなおす"ペンギン"

"ペンギン"は壁にやさしく手を当てる★

女「違うわ!それじゃ壁トンよ。みんなも聞いて。最近よくあるの、今彼がやったのは壁トン。壁ドンと似ているようでまるで違うわ。似て非なるものだわ。いい、専門家の間では今のような壁トンの効果は壁ドンの効果の約90%減だとまことしやかに囁かれているわ」

"ペンギン"「壁トン・・・」

いちいち反応する"ペンギン"

女「どいて。こうよ」

女は壁に向かって壁ドンをしてみせる

女「これが壁ドンよ。("ペンギン"に向かって)さっきと何が違うかわかる?」

女は壁に手を当てたまま

"ペンギン"「(メガネをかけなおしながらよく見る)こ、これが壁ドン・・・」

女「まず簡単なところでいうと壁に当てる手の勢いが違うわ。全然力が足りない。次に顔を上げなさい。見つめるの。相手の女性が目をそらすまでずっと。上級者になれば相手が疲れて眠ってしまうまでずっと見つめられるわ」

"ペンギン"「み、見つめる・・・」

女「ただここまでの内容なら他の恋愛塾でもやっているわ。私たちは度重なる研究の結果、このたび新しい壁ドンを発見したわ」

"ペンギン"「あ、新しい壁ドン!?」

女「そうよ!新しい壁ドン!あなたもういいわ」

慌てて席に戻る"ペンギン"(メガネは下げておく)

女「私たちの中ではこの新しい壁ドンが新たな流行を生み出すと考えている。(また"ペンギン"を指さして)あなた来なさい」

"ペンギン"「!?」

女「(改めて指さす)あなたよ早く」

"ペンギン"「は、はいっ」

慌てて女のもとに行く"ペンギン"

メガネを上げる"ペンギン"

女「さっきと同じように壁にドンして」

"ペンギン"はさっきよりも(勢いをつけて)強めにドンする

"ペンギン"「うわーーーーーー!(ドン!)」

女「いい、みんな見て。ここからが新しい壁ドンよ」

教室には緊張が走る

女「そのままもう片方の手で壁にドンして」

"ペンギン"は戸惑いながらもう片方の手を壁にドンする

"ペンギン"「うおーーーーーー!(ドン!)」

女「壁ドンドンよ!」

"ペンギン"「か、壁ドンドン!?」

女「そうよ!」

"ペンギン"「壁ドンドン!」

女「そうよ!」

"ペンギン"「こ、これが壁ドンドン・・す、すごい」

女「すごいでしょ?」

"ペンギン"「先生!こ、これなら、相手の女性は逃げられません!」★

女「その通り!従来の壁ドンは片方の手だけでやるものだった。そしてそこにはウィークポイントがあった。相手の女性はもう片方の隙間から逃げられるのよ。これなら逃げられない!」

"ペンギン"「先生!」

女「"ペンギン"君!」

"ペンギン"「先生!」

女「戻って」

"ペンギン"は何とも言えない感じで観客席に戻る

女「この壁ドンドンにはさらにもう一つ大きな利点があるわ。あなた来て(観客の男性をビシッと指さす)」

男「??」

女「(改めてビシッと指をさす)あなたよ、あなた」

男が壇上へ

女「さっきの彼と同じ姿勢(壁ドンドンの態勢)になって」

男はさっきの"ペンギン"と同じ姿勢(壁ドンドンの態勢)をとる

女は男の後ろから身体検査をするふりをする

女「(身体検査後、腕を組んで態勢を整えてから)身体検査ができるの!(ドン!)」

"ペンギン"「身体検査!?」

女「冗談よ!」

"ペンギン"「冗談!?」

女「今日はここまでよ!レポートは壁ドンと壁ドンドンの動態に関するテーマよ」

女はさっそうと教室を去っていく(上手)

男は放置プレイ


注)壁トンと壁ドンの発音に気をつける

※★は重要な表現どころ

※最後の(ドン!)はワン◯ースのドン!



僕はペンギンです。


今日のあかりさんは少し厳しめです。

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