Re-8とRe-34

僕はペンギンです。


Dr.モンクに造られたペンギンです。


昨日は最近"お笑い"コンビを結成したというRe-8とRe-34の"お笑い"ライブを見に行きました。


昨日は大変でした。


Re-8とRe-34は偵察の過程で人間が同じ人間を笑わせる"お笑い"というものに興味を持ち、自分たちもやってみたいと思ってコンビを結成したらしいです。


"お笑い"には、主に"落語"、"漫才"、"コント"があり、手段は違えどどれも人間を笑わせるものです。


2人が今回やっていたのは"漫才"です。


おかしなことを言う"ボケ"の担当と、そのおかしなことに勢いよく異を唱える"ツッコミ"の担当に分かれます。この両者が"ボケ"と"ツッコミ"のやりとりを続けて、見ている人をそのおかしなやりとりで笑わせます。


"ペンギン"がお笑いをやるということで、×○町では多くの人間と"ペンギン"が彼らの"漫才"を見に集まりました。


人間のみんなには彼らの鳴き声と動きだけしか伝わりませんが、"漫才"は大盛り上がりでした。


"漫才"の後に僕はふたりにすごかったねと言うと、"僕らはまだまだだよ"と言っていました。僕は向上心があってえらいなぁと思いました。


もっとみんなに上手く伝えるにはどうしたらいいか悩んでるそうです。ふたりは僕に台本の一つを見せてくれました。



「なんでやねん」


A「最近ね、僕ね、お笑いをよく見るようになったんですよ」

B「は~、そうですか」

A「えぇ、そうなんです。最近の芸人さんは面白い方ばっかりでね、僕が言うのもおこがましいんですけど、みなさんお笑いの質がたかいな~って思うんです」

B「あぁ、それは僕も思います」

A.「ですよね。そうなってくるとね、自分もね、お笑いをやってみたいな~なんて思うんですよ。特に漫才を僕はやりたいな~なんてね」

B「は~は~」

A「それでちょっと僕がボケるんでツッコミ役をお願いしてもいいですか?」

B「いいですよ」

A「じゃあ、ちょっと打ち合わせをしましょうか」

B「はいはい」

上手へ退場

ふたりで上手から登場

A「はいどーもどーも、」

スタンドマイクに向かって

B「(普通のトーンで)なんでやねん」

A「まだ何もしてなーい!」

B「なんでやねんって言えばいいんじゃなかったっけ?」

A「そうだけど、なんか色々違う!はじめから!」

B「えー」

改めてふたりで上手から登場

A「はいどーもどーも、いや~、」

スタンドマイクに向かって

B「(普通のトーンで)なんでやねん」

A「ちょっと待てちょっと待てお兄さん!まだつっこむのが早いよ!まだボケてないよ!仮にだよ、仮に"いや~"につっこんだんだとしたら、"いや~"のどの辺に疑問を感じたん?」

B「難しいな」

A「難しいことあらへんやん。僕がボケてあなたがツッコむだけの話だからね。も~、打ち合わせ通りにやってくださいよ」

Bは納得いかない感じ

A「お願いしますよ。じゃあ登場を省いてもう一回はじめからやりますからね。いや~、」

スタンドマイクに向かって

B「(大きな声で)なんでやねん!」

A「声がでかいだけやー。音量じゃなくてボケたところでつっこむの!なんでやねん我慢するの!そしてこっち向け!」

B「注文が多すぎるわ~」

A「イッコシカチュウモンシテナイヨ?ズットイッコダヨ?(強めに)もう一回仕切り直しますよ。いや~、、昨日ほしいものがあってスーパーに行ったんですよ、、、いや~、、、、」

Bのなんでやねんをうずうずして待つA

A「言わんのかい!」

今度はちゃんとAに向かってビシッと

B「なんでやねん!」

A「なんでやねん!もうえぇわ」

A・B「どうもありがとうございました」


僕はペンギンです。


ふたりの"漫才"はとてもおもしろかったです。

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