第7・?話31

 美ら海水族館からホテルに帰って部屋に居ると、長谷川さんが突然やって来た。


そして何だかんだでホテルのブュッフェで食事を取り、ブュッフェから部屋へ戻ると長谷川さんが


「ねえねえベイフィ―ルさ〜ん!これ着てくれな〜い?」


と、さっきの服を出して来た!


忘れてくれないのね?


「え〜!」


と、嫌がっていると


「別に勇!?ベイフィ―ドさんじゃなくても、夏なんだから陸上部の娘に着て貰えば良いんじゃない?」


と、紗理奈が庇うように話す。


今ば7月が終る頃だ。


だから日焼けしてるよね。


「知り合いの娘がいないのよね~。」


と、ちょっと困った様に話す長谷川さん。


それに反応した北条さんは


「日焼けの娘より、純正の褐色の娘の方が良いのよ。」


と、北条さんが謎のポリシーを語りながら、長谷川さんと顔を見合わせて、紗理奈に話していた。


純正って何だよ!


その時、紗理奈が窓の外をチラっと見たかと思うと


「あっ!そうだ!また2人で夜遊びはなしだよ!」


と、こっちを見て釘を刺す。


昨晩ヴィラと獣魔の討伐に向かっていた事を、夜遊びしていた事にしてたからな~。


「え!?何の話し?」


と、食い付く長谷川さん。


あんたが絡むとろくな事に成らなそうだよ!


「それじゃ何処に行く?」


と、空かさず話す長谷川さん。


ん〜、女の子だけで夜遅くまで出歩かせる訳にはいかない。


翌々考えてみれば、獣魔の事を知っている紗理奈に、内緒にする必要はなかった。


あれ?何でだっけ?


まあいいか~。


は!


じゃなかった!


「女の子だけで夜遊びはいけません!キリ!」


と、空かさず噛ますと


「え〜ベイフィールさんオカンみたい〜。」


と、長谷川さんがゴネて来た!


オカンって!


「なんて、今晩はこのホテルで遣りたい事があるのよね~。」


と、続けて長谷川さんが北条さんに向かって話した。


何をするつもりなのかな?


長谷川さんはキャリーケースから白いウエディングドレスを出した。


そのドレスをいきなり北条さんが着替え始めて


「あ!ちょっと!」


と、慌ててると。


紗理奈とヴィラが慌てて俺の目を覆う姿を見て北条さんは


「何をやってるの?女の子同士で恥ずかしくないでしょ?」


と、話掛けて来た。


「まさかベイフィールさん、男の娘?」


と、長谷川さんがニヤっとしながら話す。


ギク!


強ち間違ってもなくはいないか?


まあ、ダークエルフの女の人のガラナに、俺は憑依しているからね。


しかも何故かガラナから代わると、見た目の年齢が23歳辺りから、17歳位に成ってしまう。


それにガイバーンが人間の女の子に偽装してくれてる。


等と考えていたら


「ちょっとそんな訳ないでしょ?」


と、紗理奈が慌てて言ってる紗理奈を見て長谷川さんが。


「なんてね!」


と、はしゃぐ。


そんな状況を見て北条さんが


「このホテル、敷地内にチャペルがあるでしょ?だからこれから撮影に行くわよ。」


と、説明した。


そして部屋から移動中やたら目立つ。


白いウエディングドレスを着た女の子が、ホテル内を歩いているからね。


そして敷地内のチャペルに到着。


すると長谷川さんはバッグからカメラと縄を出して来て。


え!?縄?何に使うの?


と、思っていると


長谷川さんは縄を天井から吊るし、北条さんの腕を縛り、天井からスポットライトで照らした。


北条さんはお尻を突き出す様に縛られてる。


これは大丈夫な奴?!


「むむ!これはあのゲームのアニメ、セ○バーさんが捕まった時を再現したのだな!」


と、突然ブレスレットのガイバーンが声を放った。


あ!コラまた!


「そうなのよね~。」


と長谷川さんが反応。


「ついでにあの神父のシーンも再現したい所ね。あ!あら?」


と北条さんも応える。


そしてガイバーンの声に、2人共周りをキョロキョロしながら、不思議がっている。


キョトンとするヴィラ。


俺はまたブレスレットのガイバーンをコソコソ叱った。


と、言うかまた何の話しをしてるのかな!


この人達は!


そんなこんなで撮影会が始まり、俺と紗理奈とヴィラも手伝わされ、撮影会は終了した。


「また明日も遣るから手伝ってね~。」


と、ノリノリの長谷川さん。


またやるんかい!


そして部屋へと帰ろうとした時、近くで物音が⁉


「奴等かい?」


と、ガラナが思わず念波で話し掛けて来た!


「むん!」


と、警戒するヴィラ。


何だ!



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