10代ノート

袋小路 めいろ

ケテル ケテル

僕は悪魔だ

綺麗事を並べたとしても

聖者の木が消えゆく中で

苦しみの少ない

小さな中に

逃げ込んで

僕が欲しかったモノは

本当はなんだったのか

今はもう

手に入れる事の

できないモノ




光る空を包み込み

大きな翼があれば

僕はもっと上を

見つめて

想いを描けるのに

自分の暗闇が

頭の中を押し付けて

抜け出せない




そんな日々の中で

小さな温もりを

確かに

この手に掴んでいるんだ

それは時には

弱々しく

時々霞むけど

大きな何かの芽が

育っている




輝く空に

落ちて行く

澄みきった水が

風の中で踊り出す

ケテルケテル

夢の中で踊り出す

ケテルケテル

今の中で踊り出す

ケテルケテル




僕が何かに

落ちて行くから

周りが

暗闇に包まれていった

光は上にしか見えず

闇が広がる

縛られた足に

錨がとり憑き

動かない手に

悲しみが付き纏う




何もかもから

逃れて

上を目指したいのに

動けない

動かない

このまま沈んで

死ぬのなら

暴れるしかないだろう

全てを壊せ

全てを崩せ

この僕を

ただの真っ白に変えろ

一つの道として

今からを

ただの真っ白に変えろ




輝く空に

落ちて行く

澄みきった水が

風の中で踊り出す

ケテルケテル

夢の中で踊り出す

ケテルケテル

今の中で踊り出す

ケテルケテル


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