僕のスマホ
ありがとうって言えなくて
さよならって言えなくて
それでも物理的に
離れていく世界で
心まで離れてしまうのは
人の進化なのかもしれない
不要な感情が捨てれるのは
怖いからで
要らないからで
考えたく無いからで
それを無駄だと言えるから
無駄を省ける人は新人類で
バージョンの違う心が搭載されてて
古いバージョンの僕は
君の使う心のアプリについていけない
バージョンアップしなくちゃと
自己啓発本を
ダウンロードしたけれど
結局答えは見つからず
ショートしながら
充電中
君の速さに固まる僕は
心の中から落ちていく
繋がる事はできるのに
同じ日本語表記なのに
何かが抜けて
堂々めぐりで
思い出のデータだけがそのまま
残る
不良品は僕の方で
治し方がわからないから
シャットダウンして
必要なモノだけ抜き取られて
後はタダの屑になった
物にしたら終わる
形にしたら終わる
繰り返したら終わる
意味も価値も無いのなら
終わるのも必然
出会うのも必然
機種変更して
使い方がわからないけど
自由な事が何でもできる
後は慣れるだけ
後は慣れるだけ
まっさらな箱に思い出を詰めてることが
今へと繋がる過去の事が
大切な事だと思える
そんな自分にアップロード
できた気がした
ポケットの中で
最も価値のあるモノとして
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます