借金
問題はもう一つある。
闇金に借りた金が1千万近くになってしまった。ドアにある日貼り紙がしてあった。
「金返せ」
「臓器売れ」
余りにも実直すぎる。正直映画の話かと思っていた。
借りたお金で倍に増えるはずの借金が、財布を振っても埃しか出てこない。
それは昨日とある場所で全てある女性につぎ込んでしまったのだ。
目の前には人魚のイラスト。
室内に溢れる金属の玉のぶつかり合い。
数字は776
惜しいぞ!!惜しすぎるぞ!!
777まで!
その結果がこれだ。
正直今日返済しなければ臓器を売ることになるぞと言うポストへの投函もあったのだが、新聞やチラシに紛れてその手紙がいつきたのかわからない。
となると、もう、ガセだろう。
そんな僕がパチンコを始めたのは、今までと違う自分になりたいからだった。
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