単発 時は世紀末!
人類は度重なる資源をめぐる戦争により、文明は崩壊させた・・・
核、細菌、ガス、エネルギー兵器が生みだした磁場などにより地球環境は激変、地表は人類が生身では生きられない死の大地となる。
汚染から逃れた人類はシェルターを作り細々と生きていたが、その少ない生存圏も突然変異した生物”ミュータント”に徐々に奪われていく・・・
そして…ついには人類が食せる食糧も無くなろうとしていた。人類はこのまま餓死を待つだけと・・・・そう、誰もが思っていた。だが・・・奇跡が起こった!
そう!あの戦争の最中、国際情勢など全く無視してレッグウェア開発をしていた有限責任事業組合エボニー。その手触りや履き心地を追及して作り上げた遺伝子組み換えカイコで出来た強化シルク・レッグウェアが食べられると判明したのだ!
「食えるっ、このニーハイ食えるぞ!!」
人々は歓喜し、そしてレッグウェアを求め争った、人類はここまで行っても懲りてなかったのである
「アニキ!こいつ生足ですぜ!?」
「生足だとぉ~?生足なんぞ腹の足しにもなりゃしねえ」
「くそう・・・オレに戦う力が有れば!・・・オヤッさん!」
オヤッさんと呼ばれたレッグウェア着用者は戦いににより絶命し、無残にソックスをはぎ取られ、ソックスを暴漢に食されている
「クチャクチャ・・・ちくしょう、
「オヤッさん!うう・・・なんとしても預かったこの小包は守らないと」
「てめえ、何か隠してやがるなぁ?さっさと出しやがれ!」
生足の男は暴漢に蹴られ地面を転がる。その時、小包の中身が露わになった
「ガシッ」
「くっ!・・・これは!新品のルーズソックス!?」
「あ、それは!」
「オヤッさん!力をお借りします!」
生足の男はそのルーズソックスを履いた!
「ヤロォ!よくも未使用品を!」
いいレッグウェアは着用者の足に徐々に馴染み、その人だけの最高の履き心地をもつ最高の一品となる・・・
「これが・・・レッグウェア!?」
・・・つまり!究極の履き心地を追求したレッグウェアは、世紀末を生きる男の足に馴染むことにより!地獄を生き抜き戦う為の武器に変化するのだ!
「オヤッさんの敵!とらせてもらう!!」
人類の足で足を洗う壮絶な生存競争が始まった!
「食らえ!ルーズソックスバウンド!キィック!!」
「ちっ、ルーズソックスの弛みを利用した跳躍…見事だな。だがこ俺の網タイツの敵ではない!!」
網タイツ男は片方の足の指で器用にもう片方の足に履いた網タイツをつまんで脱いだ、そしてつまんだまま蹴りを放ち網タイツを鞭の様に使った!
「なに!?ぐわあ!」
「パシン!パシン!パシン!」
「ハハハ、どうだ!オレの網タイツウィップの味は!」
「くっ、音速を超えたタイツを、俺の目ではとらえられない、どうすれば!?」
「タイツではない網タイツだ!」
「やめてー!!」
この戦いを見守る少女が悲痛な叫び声をあげた
「ハゲたムキムキマッチョの男がレッグウェアで争わないで!!」
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