2話 自営業、仕事確認
私は自宅の前まで帰って来たのだが…玄関の前で悪戦苦闘している女性が居た
「あーくそう!このパネルもダミーか・・・網膜スキャンでも指紋認証でも無いし・・・この家のセキュリティはどうなってるのよ!!!」
私の家の玄関のセキュリティを破ろうとしている馴染みの空き巣の女・・・何度も警察に突き出したのだがそのたびに脱走し私の家のセキュリティを破ろうとするのである。もう慣れてしまって最近はそのまま放置しているのだが
「またか・・・」
警察仕事しろ。そして空き巣よ、オメェは仕事し過ぎだ
「どいてください」
「あ、お帰りなさい…ハハハ」
「ガチャ」
私は空き巣を押しのけ鍵を開け、自宅へ帰った
「バタン・・・」
扉を閉めた後、外から空き巣の声がした
「もう!どうやって鍵開けてるのよおおお!」
あの空き巣が恐らく世界でこの家だけのセキュリティ、バーコード頭認証電子ロックを破る日が来るのだろうか・・・いや、破られても困るのだが
「ただいま・・・」
私は家に帰るとパソコンを立ち上げてメールを確認した
「あ、仕事のメールが来てる」
いつもの仕事の仲介業者ライムの仕事の依頼のメールが来ていた、すぐに中身を確認する
「ユーザーID、バーティカル・コード・・・確認しました」
メールのロックを解除し、ライムからのメールを開く
「おはようハズキくん。この音声メールを開いている言う事は日課のランニングから帰ったころかな?」
メールを開くとガーターベルトにハイソックスを履いた女性がみずみずしいライムを齧っている画像が表示され、音声が流れた
「なんかウィルスぽいから、この画像止めてほしいんだけどなぁ……おっと、ウェイト外すのを忘れてた」
「ガチャン、ガチャ、ドサ」
私はジャージの下に仕込んだ両手両足とベストにつけた重りを外す。合計で50キロほどの軽いウェイトだ
「君に依頼したいのは他でもない」
私にはある個性がある。いわゆるバーコード頭というやつだ
「コード598地点にある秘密結社エボニーの施設、そこで研究されている新型繊維の情報の奪取だ」
私の職業は自営業の潜入工作員。つまりスパイだ
「君の能力なら簡単な仕事だろう」
私にはある個性がある、いや正確には特殊能力と言った方がいいのかもしれない。あらゆる電子ロックに私のバーコード頭を読み込ませ解除させてしまうというものだ
「コード598地点ね・・・前に近くまで行った事が有ったかな?」
そしてこの能力の素晴らしい所は、電子ロックやスキャナー、またはそれに準ずるものがあれば、その近くに居る人間はそこに当たり前にあるバーコードがついた物として認識されるというものだ
「報酬は何時もの口座に入れておいた。やってくれるね?」
私は直ぐに返事を出した
「了解、口座を確認後、仕事に取り掛かる…と」
そう、私がその気になれば――――
――――この頭は核の発射コードにもなる
バーコードを駆使しミッションを行なう、コメディチックスパイ現代アクション!{バーティカル・コード}意欲製作中!
カクヨム「現代アクションのジャンルは無くなります」
軽見「え・・・」
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