第12話 待ち人
この街の中には持ってないものが多すぎる。
欲しかったバッグ、
欲しかった友だち、
欲しかった100点、
欲しかった青春、
欲しかったお父さん、
欲しかった愛情…
希望を言うならば、
これから未来のものは、現在の自分自身で選んで、得ていけばいいということ。
それでも、待ち人は来ない。
待っても待っても、泣いたってダメだ。
幼い頃の風貌のわたしがめそめそと泣いている。声もあげずに。
待ち人は来ない。
何故ならそれは自分自身であるのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます