第62話 伊藤博文別邸の白い牡丹<5月2日>
好天の2日、金沢八景まで足を伸ばした。
野島公園の一角にあるのですが、こじんまりとした茅葺屋根の家。
江戸時代ならさしずめ豪商の別邸風。
平成18年11月、横浜指定有形文化財に指定され、
老朽化が激しかったため、平成21年に竣工されたそうだ。
忠実に再建され、トイレや風呂も再現されていた。
客間でお茶を(お抹茶)をいただきました。
テーブル(和風、座敷)を出していただくのですが、
これはちょっと味気ない。
茶道に則って出して欲しかった。
お庭はボタンの花盛りでしたが、塩害のためかあまり育ちがよろしくない。
この日も風が強く、潮の香りがしていた。
海の近くだと園芸も難しそう。
ベンチにかけてみていると、通りがかりに中年紳士が呟いた。
「あの白いボタンは、家が一軒買えるほどするんだ」
本当?
全体的には、とても良い田舎風の別邸だった。
木陰にサマーベッドを出して風に当たったら、気持ちいいだろうな。
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