第28話 佐藤錦、開花<3月1日>

いつの間にかサクランボの花が咲いた。

品種は『佐藤錦』。

毎年、沢山の実をつけて小鳥たちの天国になる。

人間も少うしおすそ分けしてもらう。

お店で売っているサクランボほど大きくないけど。

一つ一つの実が美しい。


花を観賞する種じゃないが、毎年この時期に咲く。

かわず桜と同じ頃に。

梅より少し遅れて。

蕾が膨らむとピンクになり、

もうすぐ咲くかな、とわくわくする。

時には、咲いた花に雪が降ることもある。

でも、桜も頑張っているのだ。

かわいい実をつけるために。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る