時計塔の魔術師
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「…でありますから、今後は警察の事情聴取には出来る限り協力し、またマスコミや報道関係へのインタビュー等には一切応じない、何を聞かれても『知りません』。『わかりません』で通すようにしてください。
…え~、またこの件につきましては、生徒指導部の植田先生と生徒会風紀委員の生徒達とも連携してですな…」
朝礼台に立った禿頭の教頭の長話が続いている。型通りのお悔やみの言葉は確か4分と少しだったと勇樹は記憶している。
6月14日金曜日。午前8時42分。
事件の翌日を迎えた聖真学園高校北側に位置する体育館での臨時の全校集会。
制服姿の生徒達が月例の朝礼時と同様に各学年、各クラス毎に整然と整列していた。教師や学園関係者は壇下の右側に控えている。
辺りは静まり返り、時折啜り泣くような鳴咽の声も混じっている。時刻は既に一時限目が始まろうとしている時間ではあったが、今朝に限ってはそれどころではないようだ。
「このような不幸にあっても、歴史と伝統ある我が校の生徒の名に恥じない毅然とした態度でマスコミや報道関係者にはあたってほしいのです。それとですな、ご家族の方々にはくれぐれも…」
カンニングペーパーもなく突然その役を振られたのであろう教頭は、本人は気付いていないのか、先程から同じ内容を繰り返し強調している。
生徒の死より学校の体面の方が大事なのかよ…。
成瀬勇樹は教頭の話の中に、隠された大人達の本音を垣間見たようで吐き気を催しそうになった。太った体格に丸眼鏡の教頭のバーコードのような頭は冷や汗と脂汗でいつも以上に輝いている。
馬鹿にするように勇樹は下唇を突き出し、自分の前髪をふうっと吹いてやった。
校長の村岡義郎と生徒指導部の顧問であり死体発見現場にも現れたらしい体育の植田、そして担任の山内の三人は朝早く報道局へのインタビューに応じたその足で、今度は都の教育委員会へと出頭したらしい。
川島由紀子が死んだ。
昨日、勇樹の携帯電話に奈美へ回ってきた連絡網と同じ内容の由紀子の訃報がもたらされたのは、すっかり日も暮れた夜の7時を少し回った頃だった。突然の友人の死に泣きじゃくる奈美をなんとかなだめ、勇樹が家に帰り着いてすぐだったと記憶している。
既に知っていた情報だったとはいえ、勇樹とて冷静でいられた訳はない。
おかげで昨夜はほとんど眠っていない。こうして周囲と同様の悲しみに包まれて事態を客観視して尚、未だに信じられない気分だ。
川島由紀子。
勇樹にとってその名前は特別だ。今も、そしてこれからもきっと。
ただのクラスメートならここまで胸が痛くなる事もなかっただろうな…。
今後の展開の読める教頭の長話などまるで上の空で、勇樹の記憶は、少し前の過去へと飛んでいた。
あれは一年前。
ちょうど今くらいのじめじめした季節だったように思う。
川島由紀子と勇樹のそもそもの出会いの始まりは、学園の玄関先にある掲示板に張られた一枚の校内新聞だった。
『聖真学園快挙! 空手部に期待の新星! 魔弾の貴公子現る!』
そんなスポーツ新聞の見出しのような派手なテロップがでかでかと載った新聞が目にとまった。
記事には勇樹が鮮やかに後ろ回し蹴りで相手選手の胴に綺麗に一本を決めた写真が載っていた。傍らには優勝トロフィーを手に客席に手を振っている写真まで載っている。
聖真学園では毎年、一年生が主体となって新人戦と称して出場している東京都内の空手選手権大会があった。
勇樹は幼い時から祖父や父親に仕込まれ、小学校、中学校と空手を続けていたせいもあって見事大会に優勝できた。
その日は一日中クラスや部活と言わず、学園中から冷やかされたものだった。
「よっ!『魔弾の貴公子』」
「カッコイイ!サインして!」
「ヒーロー誕生だな!」
けれど栄光には影がつきものだ。
その日から勇樹を見つめる周囲の空気はあからさまに変わった。
嫉妬と羨望の入り混じった視線。一挙手一投足を見つめる目という目。廊下を通る度に誰かの噂の中心になってしまう。
勇樹の行為すべてが誰かの監視下に置かれたようなものだった。下足箱を空けた途端にラブレターや悪戯の手紙がドサリと落ちてきたり、バッグにいつのまにか、見知らぬかわいらしいデザインの弁当箱と誰かがしたためた手紙まで忍んでいた事もあった。
あまりに突然な周囲の変わりように勇樹は正直、戸惑いと恥ずかしさで教室からは出歩きたくない気分だった。軽い鬱状態に苛まれたといってもいい。
灯台もと暗し。
記事を書いたのが、同じクラスで新聞部員の川島由紀子だとはすぐに知った。
勇樹は放課後にこっそりと由紀子を屋上へと呼び出した。人目につかぬように、お互い部活の終わった時間を見計らって時計塔で落ち合う約束にした。深い理由があってそうした訳ではない。
今思えば、それが勇樹の運命を決定づけてしまった。
あの日は真っ赤な夕焼けが綺麗な日だった。
由紀子は時間どおりに現れた。勇樹の不機嫌な様子を知りながらも、由紀子はおかまいなしに最近でのクラスの話題や部活の事を取り留めもなく話し出した。
話題が底を尽きた辺りで由紀子は勇樹に言った。
「…で、今や学園の有名人になった人が私を呼び出して一体何の用なの?」
「誰のおかげでこうなったと思ってるんだよ…正直、迷惑してるんだけど」
「あら、ひょっとして私のせいだっていうの?」
「当たり前だよ!あんなふうに書かれたら、誰だって…んぅっ!?」
何が起こったのか瞬時に理解できなかった。
勇樹の反発の声は突然、唇に押し付けられた温かくて柔らかい感触に塞がれた。
勇樹の首の後ろに手を回し、由紀子は自らの唇に押し付けるように熱く甘い大人のキスをしてきた。
由紀子の舌が勇樹の舌を探りあて、絡ませてくる。
由紀子の長い髪を縛っていた赤い髪留めがはらりと舞い落ちるのが見えた。
鼻腔をかすめるミント系の爽やかで微かに甘い香り。初めての経験に頭の芯が痺れ、蕩けそうになった。
あまりに突然な女のコからの大胆なキスに勇樹は身動き一つできないままでいたが、そのうち映画の情熱的なラブシーンのように自ら積極的に由紀子の背中をきつく抱きしめ、柔らかい由紀子の唇を貧るようにキスしていた。
狂ったように放課後の時計塔の鐘がガンガンと鳴り響く。いつしか二人は火がついたように、夢中になって互いを求め合っていた。
石造りの時計塔の冷たい暗がりの中、二人の息遣いと押し殺したような喘ぎ声だけが石造りの壁にぶつかって乱れた。
窓から差し込む、真っ赤に熟れきったオレンジのような夕焼けの微かな明かりの中で二つに重なった影がゆらゆら蠢いていた。
そして…。
「勇樹の事はね、入学式で初めて見た時からずっと気になってたの…」
行為が終わると由紀子は恥ずかしそうに勇樹に背中を向け、ピンクのブラのフロントホックを留めながら、そう話し出した。
「だから勇樹と同じクラスになれたのは凄く嬉しかったんだ…。この間、都大会で勇樹が優勝した時だって本当に自分の事みたいに嬉しかった…。
正直に言うとクラスメートっていう関係以外で何かきっかけが欲しかったの…。勇樹って自分じゃ気付いてないだろうけど凄くカッコイイし…誰かに取られるくらいならって…。だから新聞部の取材は絶好のチャンスだった」
「だからって『魔弾の貴公子』ってのはないと思うけど…」
「あら、私には本当にそう見えたわよ? 記者としての私の率直な意見を書いたのよ。
勇樹の戦い方って凄く人目を引く戦い方してるよ。目にも留まらぬスピードで動き回って左右の突きを出して、相手が堪らずにガードするとガラ開きの胴にいつの間にか蹴りが入ってるし…。相手が破れかぶれに手を出してきても、もうそこにいないし凄く見えづらい角度から蹴りやカウンターが飛んでくるし。
あれ見たら誰だってカッコイイなって思うよ」
「そうかな…。
父さんに昔からイヤっていう程、食らってきた型だっていうだけなんだけど」
「そうなの? けど、ちゃんと自分の物にしてるんだから凄いと思うよ」
ブレザーに着替え、アーガイルチェックの赤いスカートの裾に乱れがないか直しながら由紀子は再び続けた。
「記事の事は本当にゴメンね…私もここまで反響が出るとは思ってなかったから…」
「いいさ、大袈裟に騒いじゃいるけど人の噂もなんとやら…そのうち黙ってても鎮まるよ」
「ふふっ…その割には私を呼び出した時の勇樹の顔、凄くテンパってたよ?
可愛くてつい…」
「お前なぁ…」
呆れたような勇樹の表情をさらりと流すように由紀子はぺろりと舌を出して悪戯っぽく微笑んだ。
そのコケティッシュな微笑みに一気に毒気を抜かれた勇樹は由紀子の微笑みにつられるように、ただ笑った。それを見た由紀子もつられてクスクスと笑う。
笑い声が残響音となって薄暗い放課後の時計塔に響いた。
石造りの塔の天井にあるステンドグラスに赤い夕日が射し込み、キラキラと綺麗に輝いていた。
そして…。
その後、勇樹と由紀子の仲がそれ以上に深く進展したのかといえば別にそんな事もなかった。
これがよくある学園モノのラブストーリーなら二人のドタバタ青春グラフィティーに色恋沙汰まで絡んだお約束の展開となる所なのだろうが現実はもちろん、絵空事のようにはいかない。
お互い気の済むまで軽口を叩き合える仲間が一人増えただけだ。勇樹も由紀子も、どうやら二人とも気ままで奔放な同じタイプの人間であるらしかった。
別段、誰かの視線を気にするくらい臆病な訳ではなかったし、互いに好きで付き合おうと願えばそれは叶った事なのかもしれない。
けれど勇樹にはお互いのこの半端な距離がかえって居心地がよかった。由紀子もそれは一緒だっただろう。
たった一度、その場の雰囲気に呑まれて身体を重ねたくらいで落ちたり溺れてしまえるほど、由紀子も自分も単純には出来ていない。
大人の振りをしてそう思いたかっただけなのかもしれないけれど。
『君が好きだ』
『付き合ってほしい…』
『ずっと一緒にいたい』
そうしたありきたりな陳腐な言葉で決定づけられてしまう、嫌でもお互いに変わってしまう関係が面倒くさかった。
今のままでいたかった。由紀子が勇樹を変えた人間の一人だったのは間違いない。
だから勇樹にとっては、やはり由紀子の存在は特別だった。
勇樹は夕日に照らされた由紀子の悪戯っぽく笑う、屈託のない笑顔を思い出していた。
教頭の長話は依然続いている。
それにしても。
死体となった由紀子も同じように笑っていたらしい。狂ったように笑いながら屋上からなんの躊躇もなく飛び降りたのだという。
果たしてそんな事がありえるのだろうか?
目撃されている情報が事実である以上、由紀子は確かに笑いながら死んだのは間違いないのだろう。しかし勇樹にはその情報に違和感しか感じなかった。
そう、勇樹の知る由紀子と狂ったように笑いながら突然死んでしまった由紀子ではイメージがあまりにそぐわないのだ。
そして表向き、由紀子の死は事故やありがちな自殺事件として学園側は即日片付けようとしている。
「今日からしばらくの間は学園内に警察や見知らぬ人が出入りする事になるでしょうが、皆さんは何もなかったように、気にする事なく学校生活に励めばよろしい。何も心配する事はないのです」
そんな訳あるか、馬鹿野郎。
勇樹に限らず大多数の生徒が心の中で白けた溜め息を漏らしたに違いない。
まるで学校で死なれた事が迷惑だとでもいうような口調が伝わってくるようだ。悲しみに沈む女生徒達があまりに哀れな気がした。
この大人にはそれ位の事がわからないのだろうか。
「え~、…尚、亡くなられた川島由紀子君の葬儀に関しましては明日の昼1時からご実家のある青葉台の方で執り行う予定となっており、この参加については全校生徒を対象とします。
川島君の魂が安らかに眠れるよう皆で冥福を祈りましょう。
…以上で終わります」
場の空気が微かにざわめき始めたのを敏感に察したのか、教頭はハンカチで己の剥き出しの額を拭うと、とってつけたようにその場を閉めくくった。
その日の授業は午前中で終わり、学校関係者や事務員を除く全校生徒が帰宅の途につく事になった。
校門には未だ報道局のアナウンサーやカメラマンが何人か待機しているらしく、終了のホームルームの時間には教頭が語っていた件について何度も担任の山内から釘をさされた。
『何も語るな』。
この言葉だけで充分だというのに。
勇樹は馬鹿らしくなって、一人、普段は通れない裏門から帰る事にした。
奈美は昨日のショックから未だ立ち直っていないのか、今日は学校を休んでいた。
電話で様子を聞くのは憚られた。携帯のメールは送っておいたので明日の葬儀には出てくるだろう。
わざと閉門ギリギリの12時半まで教室で粘り、売店で時間を潰し、勇樹はそれから教室を出る事にした。今日に限っては誰とも一緒には帰りたくない気分だった。誰かと話の種にするには傷は生々し過ぎる。そんな無責任な気持ちになどとてもなれなかった。
由紀子の笑顔が頭にちらつく度に、勇樹の胸には氷の楔を撃ち込まれたような冷たく鋭い痛みが走るのだった。
警察以外で殆ど人通りのなくなった玄関を抜け、ちょうど事件現場となった例の時計塔を下から望む場所へとやって来た時だった。
事件現場を封鎖するテープの側に立つ、白い制服を着た小柄な体格の少女が目に留まった。
あれは、貴子…。
アスファルトのど真ん中に未だ人の形を描いたチョークの白い跡が生々しい。
同じクラスメートの鈴木貴子は先程から地面の辺りをじっと見つめて俯いたまま、微動だにしなかった。その小さくてか弱い後ろ姿は泣いているようにも見えた。
勇樹は殆ど空っぽの自分の学生鞄から、白い百合の花束を取り出した。
今朝、近所の花屋のお姉さんに登校中に声をかけられ、譲ってもらったものだ。
二十歳くらいのその女性も聖真学園の卒業生だったらしく、その表情には後輩を悼む真摯な悲しみが伝わってきた。
人の死という傷跡は様々な形で様々な人へと残されるものなのかもしれない。傷の浅い人もいれば、ほんの少しぶつけた程度の痛みしか感じない人もいる。
勇樹は貴子の方へと歩みを進めた。貴子の方は勇樹に既に気付いていたのか、少しだけ後ろを見て勇樹が来るのを待つようなそぶりを見せた。
「帰らないの…?」
勇樹は白い百合の花束を、近くにあった、同じく白い小さな献花台の上に載せながら貴子に聞いた。
「うん…なんかそんな気持ちになれなくて…。
昨日あったばかりの事なのに変だよね…。気がついたらここに来てたんだ…」
「わかるよ…僕も同じだから…」
勇樹は胸の前で十字を切る事も手を合わせて合掌する事もせず、ただ目を閉じて由紀子の冥福を祈った。この方が自分には向いていると思ったし、由紀子でもそうするかもしれないと思ったからだ。
貴子は黙って勇樹のそんな動作を見つめていた。
その表情は優しげで穏やかだったが寂しそうだった。目の端が少し赤い。やはり貴子も泣いていたのだろう。
貴子は由紀子と本当に仲がよかった。二年になってクラス換えの時に二人がまた一緒になった時の喜びようが目に浮かぶ。
「本当はね、屋上の方を見てみたかったんだ…」
貴子は献花台のたくさんの花に目をやりながら、ぽつりと呟くように言った。
「川島が最後に行った場所?」
「うん…。最後に由紀子、何を見てたのかな、何を感じてたのかなって…。それもあるけど…」
「それも…?」
「うん…。勇樹…私ね、昨日由紀子が落ちた時、ちょうどこの近くにいたの」
「…えっ!?」
勇樹は驚いて貴子の端正な白い顔を見つめた。
初耳だった。様々な情報や噂がやたらと錯綜する校内で、あてになる情報の取捨選択など出来なかったし、なによりそんな気にはなれなかった。
「いきなり笑い声が聞こえてきたと思ったら辺りが大騒ぎになって…上から制服を着た由紀子が落ちてきて…。今でも途切れ途切れにしか覚えてないの…。
体育館に由紀子のお母さんがいてね…可哀相に由紀子が死んだ事を認められないのか『由紀子はどこ?どこなの?』ってそればかり辺り構わず聞いてた…」
「昨日そんな事があったのか…。で、どうしてあの屋上が出てくるの?」
「うん…由紀子のお母さん、由紀子から前に晩御飯の時に聞いたらしいの…。
『お母さんは黒魔術って信じる?』って…。だから私、あの屋上にある時計塔の事が凄く気になっちゃって…」
「なんだって…!」
まるで予想だにしない話だった。まさかここで『時計塔の魔術師』が出てくるとは。
勇樹はぞくりと肌が粟立つのを感じていた。そしてこう思った。この事件はただの自殺事件などではない。
「勇樹…どうしたの?なんか、顔色がすごく悪いけど…」
「あ、ああ…うん、大丈夫。心配いらないよ…」
強がって見せたが、勇樹は心の底からざわざわと迫ってくる冷たい恐怖心を抑えるのにせいいっぱいだった。
「ねぇ、勇樹は知ってる? 由紀子が調べてた『時計塔の魔術師』って? アレってこの学園に伝わる七不思議みたいな怪談話の類なんでしょ?」
貴子は怪訝な顔つきで尋ねてきた。
知らないのは無理もない。大半の生徒は事実を知らないはずだ。
「うん…知ってるよ。
けど『時計塔の魔術師』はただの怪談話じゃないんだ」
勇樹は校舎の屋上西側にそびえ立つ、巨大な時計塔の黒い姿を忌ま忌ましそうに見つめた。勇樹は見えない何かに立ち向かう時のような表情で貴子へと告げた。
「本当の名前は学園黒魔術殺人事件っていうんだ。12年前にこの学園で起こっだある殺人事件゙をぼかす為に作られた怪談話だよ」
貴子は驚きのあまり、呆然として両手で口を抑えた。勇樹は時計塔のある屋上を再び忌々しく見上げた。
梅雨時の曇り空からは今しも強い雨が降り出しそうな気配がしていた。生温かく湿った風が辺りに吹き始めている。
勇樹はその時、何者かの強烈な悪意がこの学園に渦巻いているのを強く意識していた。
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