幼女戦記兵器総覧
A.T.
帝国軍の兵器(アニメ版)
航空魔道師向け自動騎兵銃①
帝国軍の航空魔導師が杖とした小銃。
モデルはメキシコで設計されたモンドラゴンM1908自動小銃。
スペック
・口径7mm
・銃身長577mm
・使用弾薬7mm×57マウザー
・装弾数20発他マガジンによる
・全長1105mm
・重量4.18kg
・銃口初速750m/s
メキシコ陸軍の主力歩兵銃として開発された自動小銃。
生産はメキシコの工業水準では困難だったためスイスのシグ社へ発注された。
しかし、完成したモンドラゴンM1908自動小銃はメキシコの財政に見合わない高価格となり、挙げ句の果てにはメキシコで革命が起こり発注はキャンセルされてしまった。
さらに付け加えると、現代でこそ信頼性に優れるとされるボルトアクション小銃でさえ、弾倉を備えた連発式がまだ真新しかった当時、さらにその先を目指したこの銃は砂塵や泥、あるいは火薬の燃焼カスなどの汚れによる影響を受けやすく信頼性に不安があり、メキシコ以外の国にも敬遠された。
こうして不良在庫として積み上がったモンドラゴンM1908はシグ社を苦しめた。
しかし、その在庫に注目したのがドイツ帝国だった。
軍用航空機に搭乗する航空兵向けの自衛火器として、この自動小銃が注目されたのだ。
そして「Fliegerselbstlader Karabiner 1915(1915年式航空兵向け自動装填式騎兵銃)」としてドイツ帝国軍に採用された本銃は、新規に開発した30発ドラムマガジンと共に航空兵の為の自衛火器として活躍した……期間はあまりにも短かった。
1914年12月のフランスで「機関銃を前向きに固定して搭載した飛行機」、つまり「戦闘機」が発明され、翌年にはドイツでもこれを模倣した戦闘機が採用されると、戦闘機の充足に伴って本銃は空から駆逐されてしまったのだ。
こうして、最先端ながら信頼性の無さゆえに塹壕戦に適応できない本銃は、海軍兵向けなどの二線級装備として扱われるようになったという。
なお、作中で使用されているマガジンは20発箱型マガジンである。
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