小説

小説に価値があるとすれば


それは虚栄を逸脱した想いの込められた


純粋な心と


無垢な愛の結晶だろう


輝くものは星の彼方へ


現実は地上に銀色の流星となって降り注ぐ


青い雨が


白い雪に変わり


春に氷解し、


心の底に湧き立つのは


夏の記憶


ずっと忘れていたんだ


静かに


ここだけは譲れない


って


君の瞳の中に入ろうともがく。


のは心の底の君の虚栄心を湧き立たせる。


君は僕になれない。


虚栄心はただ


虚栄する。


虚栄は


虚栄でしかない。


君がね


しようとしているのは


飾りつけだ


俺もが


ぺたぺたと


言葉の羅列に酔う


うんうん


って


綺麗な文字列に


心はじっと我慢をする


やっぱり俺は価値のある人間だ!



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