113 縄、渡り鳥、髪
岩に足の太さほどの荒縄がくくりつけてある。そこから細いロープが束になって、茂みの中に続いている。
ロープがカサカサ動いた。茂みから小鳥がピョコピョコ出てきた。左足にはロープがロープの橋とつながったリングが止められている。
「見事なもんですじゃろ。今年は100匹は捕まえましたわい」
汚い小男だ。髪やヒゲは伸び放題のボサボサで、着ている服は鳥のフンや羽毛がこびりついて元の柄がわからない。
「この渡り鳥たちに島を引っ張らせるんです。いつもは数が足りないけど、今年ようやく見込みがでてきた」
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