98 廊下、谷、継母
赤ずきんちゃんは病気のおばあちゃんにお見舞いをしたくて、お母さんに道を聞きました。意地悪な継母は赤ずきんちゃんにわざと間違った道を教え、クッキーとお酒もみすぼらしい使いかけのものを渡してしまいました。
赤ずきんがそれを全く疑わず、知らない森の中まで歩いて行くと底でずる賢い狼に出会いました。狼が危険なことを知らない赤ずきんちゃんが、おばあちゃんの家へお見舞いに行くことを教えると、狼は赤ずきんちゃんに正しい道と花畑からお花を持って行くといいことを教えてあげました。狼はおばあちゃんとセットで若い赤ずきんちゃんを食べようと思ったのです。
先回りした狼はまずおばあちゃんを飲み込み、おばあちゃんのふりをして赤ずきんを待ちました。そうして赤ずきんを騙すつもりだったのですが、いざ当の本人が来てみると、赤ずきんちゃんはろくに話もせず疲れて寝てしまいました。これ幸いと狼は赤ずきんちゃんを飲み込みましたが、赤ずきんちゃんを想ってこっそり付いて来た猟師がそれを廊下から見ていました。
猟師は狼のお腹を開いて二人を助け、代わりに石を詰めて谷の底に落としました。
こうして赤ずきんちゃんは21回目の狼の腹からの脱出を終え、無事に継母の元へ帰って行きました。今では知り合いの猟師は16人、当の赤ずきんちゃんもすっかり大きくなりましたが、まだ働かずに猟師のおじさんたちに食べさせてもらっています。
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