36 コンパス、お好み焼き、バス
バス停据え置きのコンパスはあっちへフラフラこっちへフラフラして安定しない。なんとか針を止めようと四苦八苦していると小汚い格好をしたおじさんが鉄板を持って来た。バス停のベンチに座ると彼は懐から鉄板を取り出し、白っぽいクリームを焼き始めた。お好み焼きを作っているらしいい。美味しそうな匂いが漂って来てもしばらくは無視していたが、我慢できなくなり少し分けてもらえないか頼むと、普通に驚かれて断られてしまった。不審者丸出しの男に不審者扱いされるのは堪える。
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