第539話弾くものは

清少納言先生:今日は弾くもの、つまり弦楽器のお話です。

舞夢    :了解しました。


弾くものは、琵琶。箏の琴。調べは風香調。黄鐘調。蘇合の急。鶯のさえずりという曲。想夫恋。


清少納言先生:はい、お疲れ様。

舞夢    :箏の琴は、中国伝来ですね。

清少納言先生:はい、十三弦で琴柱を立てます。

舞夢    :風香調とは?

清少納言先生:琵琶の調子の一つです。数えれば二十六種あるそうですが、黄鐘調もその一つ。古いのは風香調、黄鐘調、反黄鐘調、清調の四種。

舞夢    :蘇合の急とは?

清少納言先生:印度楽の盤渉調の「蘇合香」での曲の終わり部分になります。舞人は六人になります。

舞夢    :鶯のさえずりとは?

清少納言先生:春鶯囀のこと、唐楽の壱越調の曲に乗って、四人または六人が舞う曲のことになります。想夫恋も唐楽の楽曲になります。


※現実には、聞いてみないと理解できない部分になる。

 雅楽を聞く人が少ないのも、残念な話である。

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