第476話村上の先帝の御時に(2)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
同じ兵衛の蔵人をお供として、殿上の間には誰もお仕えしていなかった時のお話です。
村上の帝が、周囲をなんとなく歩かれておりますと、火鉢から煙が立っていたので、
「あの煙は何事か、見てきなさい」
と、仰せになり、兵衛の蔵人が様子を見てきて、帝の側にうかがい
「わたつ海の 沖に漕がるる 物見れば あまの釣りして かへるなりけり」
と、申し上げたのは、何ともしゃれた答えでした。
蛙が火鉢に飛び込んで焼けていたのですが。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :完璧な答えですね、これはすごいと思います。
清少納言先生:なかなか、咄嗟にはできません。
舞夢 :私も感服しました。
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