第134話橋は(2)

舞夢    :浜名の橋は、そのまま浜名湖ですよね。

清少納言先生:古今六帖には「恋しくば 浜名の橋を 出てみよ 下行く川に わたりし 橋なり」などとありますね。

舞夢    :ひとつ橋は摂津の国の歌枕でしょうか。

清少納言先生:これも古今六帖に「津の国の 難波の浦の 一つ橋 君をしもへば あからめもせず」がありますね、普通は一本橋とか丸木橋です。

舞夢    :うたた寝の橋は仮寝の橋という意味でしょうか。

清少納言先生:大和の吉野に確かに、仮寝橋があったそうですよ。「橋の名を なほ うたたねときく 人の聞くのは夢路か うつつながらに」こんな歌もあります。


さすが和歌の家柄、清少納言先生の歌枕シリーズである。


(3)に続く。

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