第18話山は

清少納言先生:今日は山についてです。(少し含み笑い)

舞夢    :・・・はい・・・


山といえば小倉山、鹿背山、三笠山、うっそうと樹が繁った山、深く踏み分けた山、忘れずの山、末の松山。

遠慮する山という意味のかたさり山というのはどんな山なのでしょうねえ、想像するとおもしろい。


五幡山、帰山、後瀬の山、

朝倉山は、昔の恋人が今は全く他人という歌になっていて素敵です。


大比礼山も面白い名前、臨時の祭の舞人を思い浮かべるからかなあ。

三輪山も良いし、手向山、待兼山、玉坂山、耳成山。


・・・ですか・・・


清少納言先生:(笑)苦しそう・・・

舞夢    :あの、事実関係としては、まず

       小倉山は現代は京都市右京、鹿背山(かせやま)は京都府木津川。

       三笠山は、奈良県奈良市ですね。

       うっそうと樹が繁った山、深く踏み分けた山はともかく

       忘れずの山は、蔵王山で宮城と山形県境、

       末の松山宮城県多賀城市。

       遠慮する山という意味のかたさり山って何ですか?

       五幡山(いつはたやま)は福井県敦賀市、

       帰山(かえるやま)は福井県南越前町、

       後瀬の山(のちせのやま)は福井県小浜市。

       朝倉山(あさくらやま)は福岡県朝倉市ですね。

       大比礼山(おおひれやま)は、よくわかりません。

       三輪山は、奈良県桜井市、

       手向山(たむけやま)は奈良県奈良市

       待兼山(まちかねやま)は大阪府豊中市

       玉坂山(たまさかやま)は、大阪府池田市、

       耳成山は、奈良県橿原市・・・ですよね・・・(ふぅ・・・)

清少納言先生:あはは、そこでため息つかない(笑)

       全部、歌枕ですって、まともに考えすぎないこと。

       名前が面白いから書いたのもるしね、ただそれだけ。

       こんなの説明していたらキリがない。

舞夢    :その前に歌枕を勉強せいと・・・ですね。

清少納言先生:あら・・・一晩かけて教えてあげようか?寝物語で・・・

舞夢    :まあ、なんとなく恋愛に関する言葉を冠する山の名ですからね・・・

清少納言先生:ひとつだけ、ここでね・・・

       朝倉山は「昔見し人をぞ我はよそに見し朝倉山の雲居はるかに」から

       だけど、失恋だねえ。

舞夢    :ふぅーん、じゃあ、夜を徹してお願いします、面白そうだ。

清少納言先生:え?マジ?

舞夢    :マジですって(フフン・・・断るさ、きっと)

清少納言先生:よしわかった!今夜は寝かさない!覚悟して!


・・・どっちがマジだい・・・(涙)

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