DJマオウ
綿貫むじな
オープニングトーク
~♪(トランペットを主旋律としたBGM)
魔王のミッドナイトラジオラジオラジオ!(エコー)
どうも始まりました深夜のわたくし世界を裏から牛耳ろうとする魔王のラジオです。今日はスタジオ入りしたのがラジオが始まる5分前で打ち合わせもする暇もなく台本をばばっと読んで今本番に臨んでるわけですけども、え~。まあなんというかですね、ついさっきまで魔王城で勇者パーティと死闘を演じてまして、あ、今日三組目くらいのパーティだったんですけどもいやあ苦労しましたよ全く。
レベルも非常に高くて魔法も装備も伝説級のものが揃っていてこれは今回こそ負けるかもしれないなって思ったんですが、運よく私が先制攻撃を取れましてね、核爆発、ニュークリアブラストが決まって相手のパーティが半壊しましてね、それでもまだ相手の戦意は萎えていなかったのですが私のしもべのマスターニンジャ二人が立て続けにクリティカルを出してくれて前衛の戦士と侍を一撃で倒してくれたんですよね。勇者は勿論この私、魔王がとどめを刺して倒したわけですが、いや~~~ほんと、ラジオの時間に間に合わない遅刻するってハラハラしながら戦うのはもう胃に悪いですね、二度とやりたくないですね。ええ。
ヴヴン(咳払い)
はい、で恒例のオープニングのフリートークコーナーなんですけど、まぁ~~~~もういい加減ね、話すネタも尽きてきたんですよね。何回やってるんでしたっけ? 255回? ちょうど8ビットくらいの回数やってるわけですよ。もういい加減ネタが無いんですよ。なんでね、今日は愚痴を語らせてもらいたいなと思うわけなんですが、私魔王なんですけど、魔王はどーんと構えて勇者たちを待たなきゃいけないわけじゃないですか。ラストダンジョンの中で。装備も整えてレベルも十分に上げた勇者パーティたちを待ち受けるわけじゃあないですか。これね、いくら全能たる魔王といえども対峙するのは辛いんですよね。流石に私一人では勝てるかどうかもわからないからしもべたちを引き連れてるんですが、しもべからも不平不満が出るんですよ。危険な仕事だけど十分な手当が出るのかと。残された家族を魔王様は面倒を見てくれるのかと。ええ、魔王だから養う手段はいくらでもありますしもちろん面倒は見ますよ。危険手当も出します。死ぬかもしれないですからね。ええ。今回のニンジャマスターもかなり説得してようやく戦いに参加してくれたので、それにはかなり感謝してますよ。おかげで勝利できましたからね。それにしても辛かったねぇ、ええ。
たまに装備も不十分でレベルも低いのが来るんですけど、それはそれで戦術戦略を練りに練ったなんていうんですかね、頭を使ったパーティで面倒なんですけども。こないだなんか道具をいっぱい使って来るパーティがいて、バフデバフを使いこなすのがとても上手くてこれには参りましたね。まあレベルが低くて装備も武器くらいしか良いのを持ってなかったりするんで、こっちの攻撃が一度通ればあっけなく倒せるんですけどね。
話がちょっと逸れちゃったな。話戻しますけどね、私思うんですけど勇者が生まれた瞬間に相手の国に乗り込んで倒しちゃった方が速いというか、手間が掛からないと思うんですよね。わざわざ勇者が徐々に成長して装備を揃えて万全の状態を魔王城でわざわざ待ち受けるのなんか馬鹿らしいと思いませんか? 私もしんどいし各地に配置したしもべたちもしんどいでしょ。赤ん坊のうちに根絶やしにした方が絶対に良いんですよ。
でもそれをさせてくれないんですよね。大いなる意思といいますか、魔王をも超越する存在がと言いますかね。大人のお約束とも言うんでしょうかね。魔王にはよくわかりませんけどもね。ええ。
で、しょうがないからモンスターを各地に配置するわけなんですよ。
魔王城は勿論本拠地なんでね、側近や親衛隊などと言った信頼のおけるモンスターで固めるわけですよ。私のまわりを固めなかったらあっという間に人間たちに制圧されますからね。で、順次戦略的に重要なポイントから強いモンスターを上から配置していくわけじゃないですか。そして最後に比較的どうでもよい所に弱いのを配置するんですよ。どうでもいいから弱いのを。
でもそれが間違いなんですよね。そういう所で勇者として生まれた奴が弱いモンスターを狩って成長して、徐々に強くなって魔王の脅威になるんですよねえええええええ~~~~~~~~~~~(深いため息)
だからといって勇者が生まれて成長し出したから急にモンスターの配置を変えようなんてできないんですよね。なんて言うか大いなる意思によってきめられてる配置を変えようだなんておこがましいと思わんかね? みたいなセリフが頭の中に響いてきて。いやいやいや私魔王なんですよ? 魔王なら自分の配下の配置くらい自分でできるもんじゃないかと思いますよね? 出来ないんですよね~~~~~~~~~(深いため息その二)
だから結局強い勇者を待ち受けて実力で叩き伏せるしかないっていう結論に落ち着くわけですが、私はいずれ勇者が生まれる前に世界を征服して魔王が支配する世界を作りたいと考えております。これは全ての部下に対する私の公約として掲げさせていただきたい所存でございます。
では曲紹介行きましょう。
曲はクリーピングクラッドで「酸っぱいもんじゃ焼き」
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