第13話レベル70だろ、まどうし、おまえ!
レベル70のまどうしが、たまにやるんである。
「***ってなんだ!?」
と辞書を引けばいいことまで全部、田舎から電話で聞いてくる。
今日は「プロパガンダってなんだ!?」
っていうから、
「活動の……アピール」
と言い連ねると、ホイミスライムが、横から
「違う違う違う、政治的な何か……」
というのでカタカナ辞典を持ってきて、その場で読んでやる。
「プロパガンダ……【宣伝】」
それでやっと納得する。
とても新しい本を読んでいるらしいが、彼にあっているとは思えない。リベラリズムがどうの、うさんくさいのはなぜだ、だのと一行間に一個はカタカナ英語が入っているのは不親切なので、内容についてもわたくしは疑うべきと思い、眉をひそめた。第一どのあたりの世相を対象に書いた本なのか? まどうしに後ろから読め、というと「凸版印刷」という会社名が出てきた。困ったな。
「凸版印刷~~? 確か以前になくなった会社じゃないっけ?」
「いや、最近になって復活したらしいんだ」
「誰が何を書いてるの?」
「それを一日かけて読んでるところだ」
はあ~~? あやしいもんだ。
とりあえず、カタカナ辞典はまどうしにやった。
まあ、古くなってたし。
しかし、レベル70でもわからないことがあるんだなあ。
ん、ヨーグルトケーキと、オリゴ糖をたっぷり入れたDARUMAのインド茶(果実とピンクペッパー入り)があう。
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