あなた
あなたにあの子と会うのをやめてって言ってもそんなの無理ってわかってる
あなたにとってあの子の存在がどれだけ大きいかは知ってるし、昔からの付き合いだっていうのも知ってる
あの子の説明を悪口で済ませられるくらいには仲がいいってことも
お互いに軽口がきけて、お互いに遠慮がないの
あなたはただの腐れ縁の幼なじみだって言うけど、そんな言葉じゃ済ませられないくらいあなたの心を占めているでしょう?
気づいた時にはそばにいて、ずっと一緒だったから、特別だってことに気づいてないだけ
私なんかより、あの子が気になるっていうのは見ればわかる
気づいてないのは、あなたとあの子くらいよ
そばにいると辛いの
私よりあの子のほうが大切だって伝わってくるから
もし私がそう言っても、あなたはそんな訳がない「わたし」が1番だって困った顔で言うのでしょう?
それがつらい
私の前であの子の話を幸せそうにされるのはもっと辛い
きっと私の顔は笑ってないけど、あなたは気づかないよね
つまりはそういうこと
でもね?
あなたのことを譲りたくない
私だってあなたのことが好きだから
ほんとはあの子みたいに何でも言える関係になりたいの
でも、あなたに嫌われたくないから遠慮しないで何でもなんて言えないの
あなたの「認識」の中で、私が一番大切なうちは、あなたが気づくまではあなたは私のもの
あの子にだって譲らない
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