第2章

(1)

欧州―第6地区。8日目。




 狭い地下水道に、複数の足音が慌ただしく響き渡る。懐中電灯の輪が闇をさまよい、時折怒声が飛んだ。

「いたかっ!? 絶対に逃がすなよ!」

 縦横無尽に入り組んだ道は、まるで大きな迷路のようだ。軍靴ぐんかを鳴らし、男たちは必死で捜索を続ける。

「まだそんなに遠くには行ってないはずだ! 早く、侵入者を捕まえろ!」

 その声はラウルの耳にも届いていた。そしてラウルは、追われる側であった。「侵入者」――有り体に言えば、そういうことである。反響しながら近付いてくる声の方角を確かめ、そいつから逃れるために迷宮内を駆け抜ける。

「もぉ――――、ホンマ、しつっこいなぁ! 堪忍してぇや、軍人さん!」

 走りながら後ろを振り返り、舌打ちする。

 ラウルは欧州陸軍の野戦用ジャケットを羽織り、階級を示す袖章もちゃんと付けている。外見だけで言えば、どこからどう見ても、れっきとした欧州陸軍の兵士だ。その彼が今、欧州陸軍の軍人によって追われている。

 そっと、手に握り締めたものを見やった。

「やっぱ、これ持ってきたんは、ヤバかったかなぁ……」

 彼の左手には、一枚の書類があった。その一番上の行には『リチャード・トールキン』の名前。

 彼が盗み出したのは、欧州陸軍重要機密のカルテであった。




 事の始まりは、あの男の言葉であった。声を掛けてきたのは男の方。今から二週間前――終戦直後のことだ。

「お前さん、軍関係の情報ネタを探しているらしいな」

 第六地区は首都にある、うらぶれた酒場の一角での出来事だ。

 天井からは、いつ切れるとも知れない裸電球がいくつか垂れ下がり、狭い店内をほのかに照らし出していた。唯一の光源であるその頼りない豆球の下、男たちの吹かす煙草の煙が静かにたゆたう。囁くような話し声がそこここのテーブルから漏れ聞こえ、時折誰かが大きな笑い声を上げる。昼間から酒をあおって大騒ぎする連中の溜まり場。どこにでもある光景だ。

 そんな中、ラウルはカウンター席に座り、一人で安酒を楽しんでいるところだった。

 ここ数週間手掛けていた記事の原稿が、今朝ようやく片付いたのだ。明日か明後日には列車に乗り、第十三地区にある自宅へと帰るつもりだ。そうすれば、次の仕事が入るまでは久々にゆっくりと羽を伸ばすことができる。

 心地よい達成感と脱力感の中で、酒と煙草を褒美に、ラウルは自分自身を労っていた。

 そこに見知らぬ男が、先ほどの挨拶でもって隣に腰掛けてきたのだ。警戒の念とともにラウルは眉をひそめる。

「お前さんだろ? 軍のことを記事に書いているのは」

 男はもう一度口を開いた。その風貌に似つかわしい、低くしわがれた声だった。

 年の頃は五十代半ば。顔中に所々深い皺が刻まれているものの、目元は涼しく、その眼光は未だ鋭い輝きを放つ。髭は丁寧に剃られており、身なりもきちんとしている。酒の匂いはしなかった。酔っ払いではないようだ。

 彼は店員に声を掛け、ラウルと同じ酒を注文する。

 ラウルは左手に持っていたグラスを置くと男の方に向き直り、そして、にっこりと笑ってみせた。

「おっちゃん、何でそんな事聞くん? 誰かと勘違いしてへんか? オレ、おっちゃんとは初対面のはずやねんけどなぁ」

 出身地であるセゲド村独特の人懐こい口調で、まずは相手の出方を探ってみた。

 というのも、その職業柄、自分の身が常に危険に晒されていることを、ラウルは十分に自覚している。怨恨や誹謗中傷、闇討ち、政府や軍の取り締まり。下手をすれば死と隣り合わせの生活、それが、この時勢にこの仕事を選んだ者の宿命なのだ。

 ラウルが男のことを必要以上に警戒するのは無理からぬことであった。

 その心境を察したのか、男は目尻の皺を深くする。

「心配するなよ。俺はお前さんに縄をかけようなんざ、思っちゃいない。ぜひ聞いてもらいたい話があるんだ」

 ラウルの目が鋭く光った。連日の徹夜明けで鈍った頭が活性化する。髪と同じとび色の目で、じっと男を見据えた。男も臆することなく、その視線をまっすぐに受け止めた。二人の間に沈黙が訪れる。

 店員が何も言わずに、今しがた男の注文した酒をカウンターの上に出した。

 どこかのテーブルから、笑い声と囃子はやし声が聞こえてきた。誰かが一気飲みを始めたようだ。

 やがてラウルは、ふっと笑みを漏らした。声音が低くなる。

「要するにおっちゃん、自分あんた、オレに情報ネタを売るっちゅーことか?」

 男は何も言わずに頷いた。

「それは信用できる筋の物なんか? しょうもない話やったら、情報料は払わんで」

 その言葉にも男は頷く。己の懐をまさぐり、取り出したものをカウンターの上に転がした。

 二種類の徽章であった。円形のものと長方形のものだ。円形徽章には鷲の紋様が施されている。欧州陸軍の象徴だ。そして長方形の方は深緑色の生地に三段ライン。大佐階級を示している。それらを確かめ、ラウルは男を見た。

「へぇ、確かに信用できるみたいやな。でも大佐殿が軍の情報を外に漏らしてええんか? 後が大変と違うん?」

 揶揄交じりに言うと、男はやにで黄色くなった歯を見せ、にやりと笑った。

「お前さんが心配することじゃないさ」

 そして懐の煙草に手を伸ばす。が、その箱はもう空になっていた。男は不機嫌そうに顔をしかめる。

 そこにすかさずラウルは、カウンターに置いてあった自分の煙草を差し出した。男は彼をちらりと見やってから苦笑し、一本くわえる。

 ラウルが左手で火を点けてやると、男は満足そうに目を細め、鼻と口から煙を吐き出した。

「俺は、軍に忠義立てしてるわけじゃないからな」

「忠義がないから情報も流すっちゅーことやな。上等や。それで、よぅ大佐まで上ってきたもんやわ」

 自分の倍以上の人生を歩んできた相手に対し、ラウルはさらりと毒舌をふるう。男は再び苦笑した。そして先ほどの話を再開する。

「情報料はいらん。ただでくれてやるよ。その代わり、必ず記事にしてくれ。そして世間に公表してほしい」

 妙なことを言う。

 だが目を見ると、彼が冗談を言っているのではないことが分かった。ラウルは確信する。この男は、金が目当てで声を掛けてきたのではない。自身もそれなりの覚悟をもってここに座っているのだ。

「いわゆる、内部告発やな。――で? 一体どんなこと教えてくれるんや? 早速聞かせてもらおか」

 左手でズボンの後ろポケットから手帳を取り出すと、左手でペンを持ち、左手で今日の日付を書く。ラウルには右手がないのだ。肘から先は、何年も前になくした。

 ラウルの準備が出来たことを確かめると、男は辺りをはばかるように声を潜める。

「軍需部の動きが怪しい。新型の兵器が作られている可能性がある」

「新型兵器? この時期に?」

 ラウルはいぶかしんだ。

 世界中を巻き込んだ戦争は、つい先日終戦を迎えたばかりなのだ。ようやくのことで参戦各州が和平合意に応じ、戦争終結が宣言された。そのため、各州の軍隊は今も続々と前線からの撤退を行っている。それは誰もが知るところだ。長くつらかったあの忌まわしい世界大戦には、確実に終止符が打たれたはずだ。

 それなのに、まだ新しい兵器を作るというのか。

 男は煙草を吹かすと、更に言葉を付け加えた。

「その兵器には、どうやら研究所と上層部も一枚噛んでいるみたいでな。かなり……嫌な臭いがする」

「軍需部に研究所に、それから上層部か。確かに嫌な組み合わせやな」

 ラウルは眉根を寄せ、男に同意した。

 二人の口に上ったのは、全て欧州陸軍内に置かれた部署の名前だ。

 欧州陸軍。一口に陸軍とは言っても、当然のことながらその内部構造は様々な部署に分かれており、それぞれ異なった業務を担っている。

 その中でも、戦車や戦闘機、兵器などを製造している部署を「軍需部」といい、薬剤の開発、及び新たに発見された細菌の研究を行っている部署を「薬学・病理学研究所」という。

 そしてそれらの上位に置かれ、陸軍における全ての決定権を有している部署が「参謀本部」だ。

 参謀本部は軍人や兵士の間では通称「上層部」と呼ばれ、その名の通り、軍人の中でも将官階級以上の人間だけで構成されている。彼らこそが陸軍の統帥権を握り、各地区政府の国政にも口を挟み、そして情報の撹乱や操作を行っているのだ。

 その参謀本部―すなわち上層部からの命を受けて、前線で実際に動いているのが「司令部」だ。大半の軍人及び兵士はこの司令部に配属されることになる。司令部内にも、作戦部、広報部、通信部、会計部、研究部、医療部といった細かい部署が設けられており、それぞれが組織の末端としての機能を果たしている。

 欧州陸軍の場合、各地区にそれぞれ「地方司令部」が設置されており、第六地区にはそれらの総指揮を取る「総司令部」が置かれている。

 男の話によると、彼自身は第六地区総司令部内の会計部に所属しており、そこの統括責任者でもあるという。軍事関係予算の管理と執行を一任された内勤職だ。陸軍内における金銭の流動は、全て把握している役職と言っても過言ではない。

 その彼が、陸軍定例会議に出席した時の事であった。今から半年前――まだ世界大戦只中だ――のことである。

 会議の中で軍需部から、何度目かの巨額の予算要求がなされたのだ。

 確かに、あそこには多くの予算を割かねばならない。戦況が進むにつれて新たな兵器や戦車が次々と製造され、その度に軍需部への予算額が上乗せされていったというのは、かねてからの事実である。

 しかし定例会議の時、彼は密かに不審感を抱いた。

 というのも、その時点で既に、世界政府内部では各州間の和平交渉が開始していたからである。

 戦争終結に向けて世界中が一丸となっているにも関わらず、何故兵器製造のための予算が増額されなければならないのか。

 内訳を尋ねても、明確な答えは返ってこない。必要だから、とただ繰り返すばかり。終戦の光が見えてきたというのに、これ以上の兵器や戦車が本当に必要なのだろうか。本来予算を割かれるべきは、戦後復興や兵員撤退などの領域ではないのか。

 会計部の責任者として、彼は参謀本部――すなわち上層部の意見を仰いだ。このような会議における最終的な決定権は、将官階級の集合体である上層部に委ねられるのが常であるからだ。

 彼らなら軍需部の暴走を止めてくれるだろう、そう思った。しかし。

 上層部の連中は、軍需部からの要求に対し、可、と答えた。

 まさか、と思ったが、佐官階級である彼には上層部に逆らうだけの力はない。言われた通り、軍需部への巨額予算投入に対し、認可の判を押さざるを得なかった。

 同じことが、その後何か月にも亘って続いた。そしてつい数日前手元に回ってきた書類を見て、彼は我が目を疑った。

 軍需部門への予算額が、更に増えているのだ。

 彼が判を押した覚えのないものであった。自分のあずかり知らぬところで、大きな予算が流れている。しかも、終戦を迎えた後で。

 更に驚くべきことがあった。軍需部門が確保した予算の一部が、研究所の方にも振り分けられていたのだ。

 会計部を通さずに、秘密裏に流れる金銭。胡散臭いこと、この上ない。

 軍事兵器を作る軍需部、細菌研究を担う研究所、戦闘の総括を行う上層部。この三つが共謀しているとなると、考えられる可能性は二つ。

「細菌兵器か、それとも毒ガス兵器か、やな」

 手帳の上でペンを走らせながら、ラウルは呟いた。男も神妙な顔つきで頷く。短くなった吸殻を、カウンターにあった灰皿に押し付けた。

「あれだけの予算を使っているとなると、相当に大掛かりな開発だと見て間違いない。しかし戦争はもう終わった。そんな物を作っても、何の意味もない。軍が無駄なことをしているんだと、世に公表すべきだ」

 男の言葉に、ラウルの口から、思わず苦い笑みがこぼれた。「戦争が終わったから作る意味がない」――軍人の勝手な言い分である。「そんな兵器自体、不必要だ」と考えることはできないのだろうか。

 しかしラウルは、敢えてそのことを指摘しなかった。この男に対して自らの義憤をぶつける気はない。男はラウルの心の内になど気付くはずもなく、更に意気込む。

「とにかく、奴らの動きは怪しいんだ。一体何を企んでいるのか、調べてくれ。頼む」

「そりゃ、ええけど。おっちゃん、ホンマに立場大丈夫か? 内部告発がばれたら、おっちゃんの首も飛ぶん違うのん」

「お前さんが心配することじゃないって言ったろ? 俺はもう、軍を抜けた身だ。終戦の騒動に紛れて辞表を叩きつけてやったさ。明日か明後日には家族の元へ帰る。だからこの告発も、いわば長年世話になった軍への、置き土産だよ。この俺を――会計部を通さずに予算を動かしたことへの報復さ。そうじゃなかったら、わざわざこの町を駆けずり回ってお前さんの姿を探したりしない」

 言って、男はにやりと笑う。ラウルは目をしばたかせ、次に男同様、口角を上げた。

「なるほどね、おっちゃんなりの意地やな」

「どう取ってくれても構わん。ま、お前さんならやってくれると信じてるよ」

 注文してからまだ口もつけていなかった酒を、一気にあおる。まるで水でも飲むかのような自然さだった。

 男は立ち上がる。カウンターに二人分の酒代を置くと、ラウルの肩を叩いた。

「長居は無用だ。俺はもう行くよ。それと、お前さんの記事は全部読んでいる。若いのに、いい文章を書くんだな。これからも励んでくれ」

 そしてきびすを返し、ゆったりとした足取りで酒場を出て行った。ラウルはその背を見つめる。一人対一人の人間として酒を酌み交わせば、こんなにも壁は低い。それなのに――。

 ラウルは溜息をついた。深く考えるのはよそう。

 カウンターに向き直ると、もうとっくに氷の解けたグラスをちびちびと舐め始めた。

 くうを見つめ、今しがた男と交わした会話の内容を、頭の中で反芻する。

 細菌兵器に毒ガス兵器といえば、今の世で最も危険かつ非人道的とされている代物である。

 何年か前にも、欧州内のとある小さな町が毒ガス兵器の被害に遭った。敵対相手、米州による攻撃だった。その町の郊外には、軍の下請けである造船工場が建っていた。

 それは、ある夏の日のことだった。

 町の上空を機影が横切った。かと思うと、無数のガス弾が降ってきたのだ。それらは民家を次々に爆撃し、逃げ惑う住民たちを殺傷していった。その破壊力もさることながら、真に恐ろしいのは、爆発とともに散布された毒ガス粒子である。その粒子は風に舞い、落下地点から離れた場所にも拡がった。その結果。

 一晩にして、町の住民はみな変死を遂げた。

 かろうじてその場は命を取りとめた者も、しばらくの間は毒ガスの後遺症に苦しみ続け、そして死んでいった。生き残った住民はいない。町が一つ、文字通り壊滅したのだ。

 米州軍は、造船工場のみを標的にしたのだと主張していたが、その真相は定かではない。民家を狙って空爆したではないか、との抗議もなされたが、米州軍はそれを否定した。ともあれ、結果として彼らが民間人をも巻き込み、虐殺したことは、動かしがたい事実である。

 しかも毒ガス兵器の被害は、直接攻撃によるものだけではないのだ。ガスを吸引すれば体内組織が徐々に破壊されてゆき、悶絶の苦しみが犠牲者を襲う。そして、刻一刻と死が近付いてくる。なぶり殺し、という言葉を使っても大仰ではない。

 細菌兵器も同じことだ。いや、下手をすれば細菌兵器の方が、とんでもない被害をもたらす可能性がある。

 欧州陸軍が現在、内密にそれらの新型に着手しているとなると、やっていることは米州と同じだ。

 あの悲劇を、また繰り返すのか。

 ラウルは左手でグラスを強く握り締めた。

「犠牲になるんは、いっつも民間人やねんぞ……」

 うめくように呟く。そして息を吐いた。頭を振る。

 まだだ、まだ決め付けるのは早い。欧州陸軍が一体何をしようとしているのか。それを調べて、自分の目で確かめるのだ。

 頭の中で、その方法を模索する。

 手っ取り早いのはやはり、潜入捜査であろう。欧州陸軍に直接潜入し、情報を集め、それを判断材料とする。最も効率的、かつ確実な方法である。ラウル自身、よく使う手口だ。

 幸いにもラウルは今、第六地区の首都にいる。欧州陸軍総司令部は目と鼻の先だ。

これから取るべき行動について、考え込む。自宅に帰るという当初の計画は、既に頭の中から消去されていた。

 やがてラウルは、そっと唇を舐めた。そしてにやりと笑う。

 久々の陸軍訪問だ。戦争が終わって以降の陸軍は今、一体どのような状況になっているのだろう。それを確かめるのも面白いかもしれない。

 半ば遠足気分で、潜入準備についてあれこれと手順を考える。

「また仕事かい?」

 馴染みの店員が、カウンターの中からラウルに声を掛ける。先ほどの男が飲み終えたグラスを、盆の上に乗せる。ラウルは店員を見上げた。

「上手いこといったら、今度のはデカイで。そん代わり、今までで一番おめでたくない内容やけどな」

「そのわりには、嬉しそうな顔してるじゃないか」

 指摘され、ラウルは思わず左手で自分の顔をなでる。

「しまりないなぁ、オレ。不謹慎極まりないやん」

 言いながらも、店員の言葉どおり、その顔には子どものように活き活きとした表情が宿っていた。店員は呆れ顔のまま苦笑する。

「あんたって、本当に仕事が好きなんだな」

 ラウルはそれに対し、肯定も否定もしなかった。グラスを持ち上げるとぐいと飲み干し、そして屈託のない顔で笑った。

「オレ、面白おもろい事には目ぇないから」




 この日から一週間後、亜州第三十八地区にて大規模な爆撃があった。しかしラウルには、それを知る由もない。

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