第1ー3章~関係図~


はぁ、とため息をついて、彼の方を見つめる英莉。


「どうした?英莉。」


さっきまで柊の隣にいた博翔が声をかけた。


「柊君かっこいいなぁって…」


英莉がそう言うと博翔は少し微笑んで


「だよなー。アイツ完璧だからなー!」


と言った。


そして少し話す話題も無くなり、博翔は廊下に出ていく。



そして英莉はまた柊を見つめ始める。



博翔が廊下で泣いてることも知らずに。




「柊には勝てないな…」



と。


―――



「ね?」


柊の腕にはいつも通り優香がベッタリくっついていた。


そして反対には佑妃が立っている。


優香は本当に可愛くて、モデルみたいだ。


そのせいか他の女は柊には近づけない。


すごいな。


佑妃は少しチャラいが女性には人気。


皆に求められてる。


私も求められたい。



ああ、いいなあ。


いいなぁ!!!


イイナァ!!!!



それが、雅を狂わせた。

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