第30話 ブートレグ
君に気持ちを伝える前に
言葉をつづる、儀式が始まる
書きたい気持ちは
手紙の余白にしかない
それでも余白はそのうち
君に届く前に
消しゴムの中に吸い込まれてしまう
ブートレグ
本物から外されたもの
海賊版って言い始めたのは誰だっけ?
じゃあ、その海賊にでも
あの子をさらってもらおうか
そしたら、君を助けにいける。
会いに行ける理由が生まれる。
僕はヒーローで
君はヒロインで
君と僕は永遠になれる。
なんて
結局、つまらないことしか
書けなかったわけだけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます