トンネルの向こう
ひゅんと静かに風が鳴く
コートの襟を立てて白い吐息を吐き出した
誰にも知られないようにまた一日が産まれてく
何て清々しい光景だろう
いつもいつもこの瞬間に立ち会うたびに
それは生まれたての純粋な心
時計の針はしばらくしたら耳に住み着くだろう
まだここに居る必要はない
部屋で異世界を楽しめばいい
全てが正しく整っていく
リセットされた蒼い風景
今、最初の鳥が目を覚ます
ずっとずっと起きている今と
準備された上での約束された今と
まったく同じ風景が
全然違うイメージで迫るよ
光が満ちていく
誰もが喜びで満たされる
海からやってくる偉大な彼を
祝福しないものは誰も居ない
急かすでもなく なだめるでもなく
いつの間にかそこに当たり前に
それはまるでたましひにも似て
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます