黒い翼

 朝露に濡れた翼を広げて

 お前は何処に行くのだろう

 黒い翼を羽ばたかせ

 昨日見つからなかった希望を探して


 灰色の街の灰色のうめき声

 もう沢山だ 同じ台詞は聞き飽きた

 いつまでも揃わないパズルに夢中になって

 だってそうだろう? 答えはそこにないのだから


 雨が降りそうで降らないままで

 ずっとずっとどんよりしてる

 黒い翼でただ一人

 希望は何処だと探してる

 

 キラキラ輝くものを見つけては

 一目散に持ち帰る

 それは全然違うのだけど

 いつか本物に辿り着くと信じて


 いつか光が射した時

 その時は一番いい場所で眺めていたい

 あの町の外れの海の見える展望台

 きっと優しい風も吹いているのさ


 失望を持ち帰る日々

 翼はいつの間にかボロボロで

 それでもまた新しい朝日が昇るように

 その瞳は夜明けの方に向けて

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