日ごと募りて降りそそぐ ~過去と今を繋ぐもの~

マフユフミ

第1話 雨上がり

雨上がりの道を僕は行く

水たまりやぬかるみに足を取られながら

それでもこの道が続く限り

足を止めたりはしないから

どんよりした雲が切れはじめ

淡い光が顔を出す

ただそれだけのことが思いのほかうれしくて

踏み出す一歩にまた力を込めるんだ

雨上がりの道を僕は行く

たくさんの汚れを洗い流した道は

まるで生まれたてのような顔をして

進みゆく僕を待ち受ける

なんとなくそれに恐縮しなかまら

それでもそれに見合う僕でありたいから

いつもよりほんの少しだけ

背筋を伸ばして歩くんだ


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