短篇集
飴屋スガネ
非
初めてAを見たときに、純粋に羨ましいと焦がれた。
あたしが欲しかったものを全部もっている。憧れだった。
白く細い首筋に指を沿わせて、喉の窪みに親指を被せる。
ア、生きてるんだ。
いつもどこかで、この人は、造りものだ、なんて言葉を咀嚼していた。
そして飲み込む度に酷く安心していたのに。
あたしの心音とAの血液の流れが重なる。
そのことに酷く絶望している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます