男子生徒SIDE

新学期早々に転校してきた双子の女子。僕は不思議で仕方がなかった。

みおと桃音。本当に双子なのかというほど、似ていない。外見も、性格も。

しかしこれだけは言える。2人は天才なのだ。

成績がいつも真ん中くらいの僕にとって、彼女たちの成績は遠い世界のものだ。

テストが100点とは、どんな感覚なのだろう。


そして2人の特徴はというと…


澪は顔の形に沿った少々茶髪のショートボブというのだろうか?まあ、簡単に言えば髪は短くて割と整った顔立ちをしている。特に初めて会った時には猫目が印象的だった。少し都会へ行けばスカウトされてしまいそうだ。性格は、割とフレンドリーでそこそこ友達はいる。女らしくて好感はもてる。


桃音は…なんというか、同じクラスになって3ヶ月程経ったものの、未だにハッキリと顔を見たことがない。なぜかって、長い髪が常に顔を隠しているから。性格は、よく解らない。悪い人ではなさそうだが、常に無表情で本や教科書に見入っていて何を考えているのかさっぱり分からない。友達?言ってしまえば、いない。1人も。寂しくないのだろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る